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「楽しい気象観察図鑑」 毎日、空を見上げたくなる

富士山麓で見られた光景。右には富士山の5合目から上をすっぽりと覆う笠雲、左には巨大なつるし雲が出現

 「雨ってどうして降るの?」「虹ってどうして出るの?」――。子どもからそんな疑問を投げかけられても、この図鑑があれば大丈夫。

 「楽しい気象観察図鑑」は、気象予報士で「空の写真家」でもある武田康男さんが10年間撮りためた気象写真をもとに、「中学生でも気象現象の仕組みがわかるものを」と制作した一冊。雨や雪、虹など身近な気象現象の「なぜ?」に答えてくれます。

さまざまな場所でとらえたブロッケン現象
さまざまな場所でとらえたブロッケン現象

 編集担当の久保田創さんお気に入りのページは、富士山の笠雲とつるし雲。見た目のインパクトもさることながら、前ページの解説とあわせて見ることで雲が生まれる仕組みがわかりやすい一例なのだそう。

 「ここに収められている気象現象は、空を見上げれば誰でも見ることができます。専門家でなくても珍しい気象現象を発見できるので、この図鑑で空に対する興味を持ってもらい、自分の目で発見することの楽しさを知ってもらいたいですね」と久保田さん。

 気象現象は全ての人の前に平等にあるもの。今日から空を見上げて、希少な気象現象探しを始めてみては?