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延藤安弘さん
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この柔和な笑顔のお方は、延藤安弘(えんどう・やすひろ)・愛知産業大学教授でございます。専門は生活空間計画学。住まいだけではありません。広場も、街も、ぜ〜んぶ同じつながりとしてとらえるんだそうです。行動派で、住民主体のまちづくり、まち育てを現地に出かけて応援しておられます。
で、そのきっかけになる方法というのが「幻燈(げんとう)会」。これからまち育てに取り組もうと考えている人たちに各地の事例をスライドで見せるんです。講談調の説明付きで。「参加者のノリがいいと、こっちのノリもよくなるんですよ」。講談が趣味というわけではないそうですが、「才能は引き出されるものですなあ」と笑っておられます。ははは。
で、その「幻燈会」の数あるネタの中から5本を収めたのがこの本なのでございます。ご本人が代表理事を務める名古屋のNPO法人「まちの縁側育くみ隊」の活動に、神戸市・真野地区、東京都武蔵野市、京都市・洛西ニュータウン、高知県赤岡町での住宅の建て替えや住民同士の交流の物語。写真が盛りだくさんで、住民の方々の表情が実にいきいきとしております。「まちを育てる感動を味わうと、あとは皆さん自分たちでどんどんやっていくようになる。私自身も楽しませてもらってます」
熊本大学や千葉大学の教授も務めてこられました。今は名古屋に住んで、全国各地を飛び回る日々。最近は行政の意識も変わり、住民参加がずいぶん進んできました。「まち育ての物語の遺伝子が列島各地に浸透している。そんな実感がありますね」。そう聞くと、なにやらこちらまで心が温まってまいります。
「著者に会いたい」、これにて一巻の読み切りでございます——という今回の記事の文体、そっくりこの本のまねなのでございますが。