2006年09月03日16時50分のアサヒ・コム
		アサヒ・コムBOOK

メインメニューをとばして、本文エリアへ朝日新聞社からアスパラクラブクラブA&A携帯サービスWeb朝日新聞サイトマップ文字拡大・音声

天気住まい就職・転職BOOK健康愛車教育サイエンスデジタルトラベル囲碁将棋社説コラムショッピングbeどらく

ここから本文エリア現在位置asahi.comトップ >  BOOK > 著者に会いたい記事

著者に会いたい

アホウドリに夢中 長谷川博さん

[掲載]2006年06月11日
[文と写真]木元俊宏

写真

長谷川 博さん

 「今シーズン、鳥島から巣立ったヒナは195羽。過去最高でした」

 30年前、その数はわずか15羽だった。観察日誌を前に語る長谷川博(はせがわ・ひろし)さん(東邦大教授)の笑顔には、アホウドリ保護・研究の第一人者として大目標を達成した充実感が浮かぶ。

 東京から南へ600キロの伊豆諸島・鳥島を繁殖地とするアホウドリは、羽毛を採るために乱獲され、戦後まもなく「絶滅宣言」が出るほど数を減らした。その後、鳥島に置かれた測候所の人々らが保護に乗り出したが、65年に撤収。無人島となった鳥島での保護活動は途絶えていた。

 長谷川さんが初めて漁業調査船で鳥島を訪れたのは76年。ゆうゆうと洋上を飛ぶアホウドリの姿に「一目ぼれ」した。以来30年にわたる観察と保護の歩みをまとめたのが本書。長谷川さんにはこれまで何冊ものアホウドリについての著作があるが、その「最新報告」にあたる。

 保護が軌道に乗りかけた頃に営巣地を襲った土石流。新たな営巣地づくり。そこに彼らを定着させるために試みられた「デコイ作戦」(アホウドリそっくりの模型を置いて彼らを呼び寄せる手法)。淡々とした筆致の中に、幾多のドラマが描かれる。文章は小学生にも読めるよう、難しい漢字はふりがな付きだ。

 長谷川さんは今も晩秋の産卵期、春の巣立ち期、保全工事をする初夏の年3回、鳥島を訪れる。時に1カ月半にわたるひとりぼっちの滞在生活での食べ物や暮らしぶりなど、フィールド研究者の「ナマ」の姿が描かれているのも本書の持ち味。

 「野生生物保護はすぐには結果が出ない。でも厳しさを補ってあまりある喜びがあります」

 若い元気のある人に加わってほしい、と長谷川さんは後に続く人々に期待をかけている。


ここから広告です
広告終わり

関連情報

    書籍詳細

    表紙画像

    アホウドリに夢中

    • 著者: 長谷川 博
    • 出版社: 新日本出版社
    • ISBN: 4406032444
    • 価格: ¥ 1,575

    別ウインドウで開きますこの本を購入する ヘルプ

    powered by amazon.co.jp

     
    ここから検索メニュー

    検索 使い方

    検索メニュー終わり

    朝日新聞サービス

    ここから広告です
    広告終わり

    BOOK おすすめレビュー

    売れ筋ランキング 一覧

    涼宮ハルヒの分裂

    BOOK サイトマップ



    powered by amazon.co.jp
    ▲このページのトップに戻る

    asahi.comトップ社会スポーツビジネス暮らし政治国際文化・芸能ENGLISHマイタウン

    ニュースの詳細は朝日新聞紙面で。» インターネットで購読申し込み
    asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
    | 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
    Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.