|
ここから本文エリア 現在位置:asahi.com>BOOK>著者に会いたい> 記事 著者に会いたい 世界一おいしい火山の本 林信太郎さん[掲載]2007年01月21日 ■お菓子で再現、噴火の仕組み タイトルが目をひく……火山って食べ物だっけ? 実は副題が「チョコやココアで噴火実験」。火山が爆発する仕組みや溶岩ドームのでき方などを、お菓子の材料や飲み物を使って子供たちが学べる本なのだ。
著者の林信太郎(はやし・しんたろう)さんは秋田大学教育文化学部教授(火山地質学・火山岩石学)。研究調査のため国内やアフリカ、欧米の火山を訪れるかたわら、大学の「出前授業」の一環として、地域の小中学校で「キッチン火山学」の実演をしている。 「子供たちをひきつける実験材料として、身近なお菓子はうってつけ。ココアとコンデンスミルクを使ったカルデラ実験は、特に人気がありますね」。アルミホイルで作った器にコンデンスミルクを満たす。実際の火山で言えば、これがマグマだまり。その上にココアの粉を盛り、山を作る。そしてミルクを器の底からゆっくり抜くと、ぽこんと穴ができ、見事なカルデラ地形に。「できた瞬間は歓声が上がるんですよ」 こんな実験が10項目。溶岩ドーム形成を再現する実験では、終わった後でトリュフチョコができておいしいおやつに。また、目の前で起こることは実際の火山活動と原理的にほぼ同じ。もちろん火山活動の仕組みもくわしく解説されている。 「火山のメカニズムを知ることは、噴火の被害を減らす上でも大切なんです」。91年に雲仙普賢岳で多くの被害者が出た。高速で流れ下る岩やガスなどからなる火砕流が原因だった。実験には火砕流の流れ方のイメージをつかむものもある。噴火に遭遇した時の心得や、被害の広がりを怪獣ガメラの破壊力と比較したビジュアルなページもある。 「学校の先生や防災関係の人にも読んでもらえればうれしいですね。手軽に火山の基本がわかります」
ここから広告です 広告終わり 著者に会いたい バックナンバー
|
ここから広告です 広告終わり 売れ筋ランキングコラム
|