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著者に会いたい

女は胆力 園田天光光さん

[掲載]2008年04月27日
[文]大上朝美 [写真]鎌田正平

■気力を重ね、自然体で

 長女に天光光(てんこうこう)、次女に天星丸(てんほしまる)、三女に天飛人(あまひと)。娘たちに大きな名前をつけた父親の、大きな愛情を思わずにいられない。「父・松谷正一は非常に進歩的な人でした。女も男子と同じほど勉強せよと、私は父に背中を押されて大学へ進んだんです」

写真園田天光光さん(89)

 園田(そのだ)天光光さんがそう振り返るのは、戦前の話である。戦後、最年少で初の女性衆院議員の一人になり、後に園田直氏との「白亜の恋」で結婚。この本では、自らの波乱に富んだ人生を振り返りつつ、前向きに生きるエネルギーの源泉を説く。

 「私はね、いいことしか覚えていない。人を見るときは長所だけを見る。そうすると、楽なんですよ」

 「胆力」について。

 「気力が最初ですね。女は前へ進むのが道。ここを突破しなくてはという、その時その時の気力を重ねていくうち、胆力になる」そうだ。

 妻子ある直氏と出会ったことが、人生の最重大事だったという。世間は大騒ぎ。新婚旅行から帰って後、夫のうそがわかった。子どもの数、結婚の回数。その後も女性問題は絶えず……。「自分で選んだ道だから自分に負けるわけにはいかない。情だけで結ばれていたら、とっくに別れていたでしょう」。政治家として同じ目標を持つ同志の結びつき。それは84年に直氏が亡くなって以降も今日まで、と迷いないのである。

 いま、10種類以上の名刺を持ち、3度の大病も乗り切って旺盛な活動ぶり。「みんな息子の代ですね」という政治家の世界をよそに、目指すのは「世界平和」と語る。

 「平和は政治では実現できない。文化活動でこそ。戦争になりそうな風向きには、命を賭して闘います」

 「肩を張らず自然体で、朝、大自然のエネルギーをいただく」日々。

 そのあたりが「胆力」の究極であろうか。

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