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売れてる本

餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか? [著]林總

[掲載]2007年01月21日
[評者]木元俊宏

 企業経営に必要な会計の基本を、小説仕立てで解説した本。

 主人公の由紀は、父親が経営する会社で働いてきた。経営については素人。だが急死した父の遺言で、年商100億円の同社の社長に就任することに。

 しかし会社は運転資金にも事欠く状態だった。由紀に対する役員たちのまなざしも厳しい。困った由紀は、会計のプロ・安曇に相談する。安曇は、稼働していない工場や不良在庫といった「現金を生まない資産」を処分することの重要さを、バランスシートの読み方とともに説明するなど、経営の実際に即した会計のイロハを教えていく。

 書名は、安曇が限界利益率などの会計概念の解説に使った例から取られている。町なかの餃子(ギョーザ)屋は商品は安いが店の維持費も少ない。高級フランス料理店は、高く売れるが維持費がかかる。どちらを目指すべきか?

 「基本的に企業の管理会計の入門書です。でも、難しい会計理論の説明が最初に来るのではなく、やさしい語り口の物語形式で具体的なビジネスの現場をまず示し、そこで理論がどう使われるかをしっかり説いている点が読者に評価されています」と、担当編集者の高野倉俊勝さん。

 主力読者は、30〜60代のビジネス人。7割が男性で、経営者、管理職から一般社員、また公認会計士試験を目指す人々にも読まれているという。

 著者は公認会計士で経営コンサルタント。また大学院教授として管理会計を教えている。

 物語には最新の理論の解説も盛り込まれ、各章の終わりにある解説コーナーでは実在する企業の事例なども登場する。「自分の会社の問題点がわかった」といった感想が寄せられているそうだ。

    ◇

 9刷・20万部

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