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売れてる本

うちの3姉妹 [著]松本ぷりっつ

[掲載]2007年02月18日
[評者]木元俊宏

 長女のフーちゃん、次女のスーちゃん、三女のチーちゃんの幼い姉妹の日常を、お母さんである著者が絵と文でつづる。ただしお母さんはまんが家。持ち前の観察眼とセンスで、子供たちのすっとんきょうな言動や姿を愉快に描き出す。

 海水浴に行き、何を思ったか海に向かって「おにはそとっ」と砂を投げるフーちゃん。

 お父さんとお店屋さんごっこをして、お代を「3センチです」と請求するスーちゃん。

 絵本が大好きなチーちゃんは読んでほしい本をトコトコ自分で持ってくる。けれど、小児科の待合室でお母さんに渡したのは「とびひの治療」の本。

 それぞれの話には「さあ、そろそろご飯にするか……」なんて絶妙なオチやツッコミが入ったり、あるいは成長を見つめる親心をホロリとくる言葉でまとめたり。笑いとともに、ぬくもりがじわりと伝わってくる。

 元になっているのは、著者が05年に開いたブログ。たまたま目にした版元の出版部編集長・遠藤清寿さんが、その日のうちにメールを送って刊行を持ちかけた。読者の7割強が女性。20代後半から30代が主力だが、最近は結婚を考えているカップルなどにも読者が増えている。「子育て世代の方からは『本を読んでまた子供がほしくなった』、年配の方からは『自分の娘が小さかった頃を思い出した』といった感想をいただいています」

 愛読者カードには小中学生も目立つという。家族ぐるみで読んだり、先生の薦めで学級文庫に入ったりしているらしい。「少子化の現代、兄弟姉妹のいる楽しさを、このシリーズで改めて感じてもらっているのでは」と遠藤さんは見ている。

    ◇

 計32万部

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