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売れてる本

女性の品格 [著]坂東眞理子

[掲載]2007年03月11日
[評者]小柳学(編集者)

 著者は内閣府初代男女共同参画局長、埼玉県副知事、女性初の総領事(オーストラリア・ブリスベン)などを歴任。豊富な経験から、女性が「品格」を身につけるためにするべきことを具体的にアドバイスしている。

 「礼状をこまめに書く」から始まり、「乱暴な言葉を使わない」といった話し方や、「無料のものをもらわない」といった暮らし方。また「役不足をいやがらない」といった仕事の心構え、さらには「恋はすぐに打ち明けない」といった生き方まで、その項目は66にわたる。

 「(男性には)権力者をかぎわけ上手に取り入る器用な人も数多くいます。女性はそのひそみに倣いたくないものです」と、男性中心の社会を超えた「品格」を呼びかけている。

 読者の8割が女性。新書の主な読者層といえば中高年男性だが、女性がターゲットの新書ということもあり、版元営業部では最初、女性読者が比較的多い東京・二子玉川のブックファーストで目立つように置いてもらった。売れ行きが好調のため、確信をもって全国に展開していった。年齢的には20代が3割を占める。予想外のことで、新書では珍しいという。「年上の女性がアドバイスをしてくれる機会がないので、とても助かりました」という感想が届いている。

 「『品格』は流行語でなく、これからいろいろな領域で求められていくと思っています。いまの女性の品格を考えたとき、組織のなかできちんとした仕事をしている坂東さんの名前が浮かびました」と担当編集の横田紀彦さん。

 今年になって売り上げが急増しており、「就職活動シーズンに入って、本書を参考にしている面もあると思います」という。

    ◇

 13刷11万部

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