[掲載]2008年2月24日
KY=空気読めない。ときの首相に対して、寸鉄人をさすように使われた女子中高生言葉。そのローマ字略語、439語を「KY語」として新書サイズの辞書にした。
MK5=マジキレる5秒前
ND=人間としてどうよ
PK=パンツ食い込む
ATM=アホな父ちゃんもういらへん
にわかには使用の仕方がわからないものも多い。
MHZ=まさかの匍匐(ほふく)前進。解説は、「意外さを狙ったナンセンスなボケのフレーズ」。
KD=高校デビュー。「中学時代にはおとなしく地味だとされていた人が、高校に入学した後で派手に振る舞い始めること。また、その人」である。例文として、「あの子ノリノリだけど、じつはKD。中学の時はバリおとなしかった」。
お勉強を兼ねてか、読者層は男性が30〜40代、女性が20〜30代中心。「ローマ字と日本語の落差が面白い」という意見のほか、「仲間だけで通じる言葉はよくない」という批判もある。
編著者の文学博士・北原保雄さんも本書で「日本語自体を壊してしまう」危惧(きぐ)を表している。一方で表現効果も指摘。たとえば、「鼻毛出ていますよ」とは本人を前に言えないが、KY語なら「HD」と軽く伝えられて便利だとする。
メールなどでKY語を使う大人も出てきているという。「俳句や短歌はむずかしいけど、これなら簡単に作れます」と販売部・北村尚子さん。「面白さに価値がおかれている社会ですから」と同部・古川聡彦さん。
「ウケねらい社会」ならではの言葉ということだろうか。オビにある「究極の“遠回し”表現」というのも納得できる。
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「もっと明鏡」委員会編、5刷・20万部
著者:北原 保雄(編著)
出版社:大修館書店 価格:¥ 714
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