猫なんかよんでもこない。その3 [著]杉作

2013年11月20日

■猫好き必読の感動コミック、累計20万部の第3巻発売!

 猫マンガにして、読者の心を揺さぶるヒューマンエッセーの第3巻が発売された。10歳になる愛猫チン子の平穏な生活は突然、「オレ」が拾ってきた子猫ポコによって乱される。かわいらしいしぐさを見ながら、「オレ」が心のなかでつぶやく「ずっとこのままちいさくてかわいい子猫でいてもらいたい」という言葉には猫好きならずとも共感してしまうだろう。その一方で、主人公を独占してきたチン子のピリピリした表情や安らぎを失って家を出る後ろ姿、トイレをポコに取られて「ミャオン」と鳴く様子が哀愁を感じさせるタッチで見事に描かれている。
 というわけで、里親探しがはじまった。しかし結局、ポコの里親に謝罪に行くはめになる。さらにファンにとって気がかりなことは、前作に登場し、「オレ」が恋心を抱くウメさんとの関係だ。猫好きで気弱な「オレ」と、清潔好きできっぱりと物を言うウメさんとの微妙なやりとり、そして意外な展開もあってファンの期待にこたえてくれる。いずれにしても、猫の気持ちを描いて、これほど読者を酔わせる漫画家はいない。早くも最終刊が待ち遠しい。

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