新聞大学 [著]外山滋比古

2016年11月24日

学費もかからず自宅でできる学習法で脳を鍛える

 長寿社会となったこの時代、知力は常に最良の状態に保っておきたい。だが、ある程度の年齢になってから自分に合った学習法を探すのは容易ではない。そこで、著者が薦めるのが「新聞大学」。新聞が取り上げる分野は多岐にわたる。一つひとつの記事を切り口に、自分でものを考える習慣を身につけられるところに価値がある。とはいえ、分厚い新聞を隅々まで読むには時間も根気も必要だ。著者は、最初は見出しだけでも読むように教える。わからない見出しは飛ばして次の見出しに目を移し、すべてのページに目を通す。次のステップは、心にかかる問題に疑問を持ち、原因を考えること。この習慣が身につけば、大量の情報を漠然と受け取り、すぐに忘れてしまう「知識メタボリック症候群」から脱却できると説く。
 本書の新聞活用法は28項目からなる。例えば株式欄を利用して模擬投資をすることで選択能力を高められる。投書欄は自分を磨く運動場だ。複数の新聞を併読できれば新聞大学院になる。などなど、簡便で有意義な学習法を楽しく紹介している。

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