創造力が伸びる!子どもの夢中を止めない小さな習慣―12歳で息子が『文房具図鑑』を出版するまで [著]山本香

2016年12月28日

どの子も内部に持っている「好き!」の力を伸ばしていく

 著者の息子は小学6年生のとき、夏休みの自由研究として『文房具図鑑』を完成した。その内容の素晴らしさから出版に至り大きな話題となった。しかし、「文房具少年・山本健太郎」は天才というよりも、好きなものに全力で夢中になる子どもだったと著者はいう。では、どのようにして表現力を身につけたのか、「好き」というモチベーションをとことん伸ばす秘訣は何だったのか。本書はそうした素朴な興味と疑問に答えてくれる。
 まず授かった子どもの全てを忘れたくない、残しておきたいという気持ちがあったと著者は振り返る。いわば「愛(いとお)しい記憶」のカケラを大切にした。子どもの発言や母の思いなどを記録したメモ帳は「コトバノカケラノート」と名づけられた。そして普段の散歩で小さなメモと虫眼鏡を持たせるなど、子ども自身が日常のカケラを発見することも大切にした。本書が紹介する一つひとつのエピソードを通じて、実は親も試されていることが浮き彫りとなる。冒頭に掲載されたリビングの片隅の「夢中空間」や作品の数々など創造力の源泉を紹介するカラー写真、そして作品の手順を描いたコラムも素晴らしい。

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