戦後日本の光と影―国民が安心できる国を作ろう! [著]森下正勝

2017年02月23日

戦後70年の我が国を振り返りこれからの国作りを提言

 異色の経営者による警世の書である。巨額の国債発行額、社会保障費の増大、消費税増税、少子高齢化の進展など、どれ一つ取っても将来に禍根を残さない解決策と正しい青写真を描くことは容易ではない。著者は今年創業100年になる和装専門会社の3代目。本書では我が国の政治と経済が抱える課題を取り上げ、さまざまな数値をもとに分析を加えている。著者は「国が機能不全に陥るに至った、その大きな原因は太平洋戦争後に実施されたGHQの占領政策にある」と指摘する。
 そして今、手をつけるべきは「官僚の天下り先」となっている特殊法人をすべて民間企業に売却すること、それによって国の借金を返済し、占領期の名残ともいえる「増税に次ぐ増税の下策」を方向転換させること、と説く。また江戸期に米沢藩を救った上杉鷹山の事例を紹介しつつ、独自の日本経済再建案を提示する。その根底には、日本の良き伝統、文化、人情、人と人との助け合いの心の再生を願う著者の強い思いが流れている。本文中及び資料編で取り上げたグラフ、表組みが示す諸データも参考になる。

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