日本版CCRCがわかる本―ピンチをチャンスに変える生涯活躍のまち― [著]松田智生

2017年03月23日

豊かなセカンドライフを実現し生涯輝くことのできる街

 書名のCCRCは、健康時から継続的にケアが提供される中高年者からの共同体を意味する。すでにアメリカでは約2000カ所、70万人、市場規模は3兆円を超えているという。著者はそうした海外の事情を紹介しつつ、日本の国民性や社会特性に合った日本版CCRCのあり方について、先駆的な事例を交えて解説する。とくに石破茂・前地方創生担当大臣をはじめ、取り組みを進める地方自治体の長や事業主体の経営者および実際の住民、さらには大学や有識者へのインタビューを通じて、その有効性を明らかにするなど、意欲的な姿勢が伝わってくる。
 そして事例にとどまらず、政策におけるアイデアやビジネス面での重要な視点についても論述し、日本版CCRCに対する誤解の声にも応えている。何よりも具体的なモデルが数多く紹介されているだけに、本書は多くのシニア世代はもちろん、行政担当者、研究者をも啓発させる内容となっている。またCCRCが誕生した際に住民の立場から心がけたいことは何か、いわば住むための知恵を「あなたが輝くための10の視点」として提言する。

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