水彩画 混色の基本―12色からはじめる [著]野村重存

2017年04月27日

水彩画の基本から、すぐに役立つプロの技法を分かりやすく網羅

 はじめて水彩絵具を使って絵を描くときは、まず絵具の基本的な使い方を知る必要がある。たとえば、水の量によって色の濃淡は異なってくる。色の混ぜ方によっても、さまざまなバリエーションが生まれる。本書はそうした基本技法を水彩画初心者に分かりやすく解説する。実際に12色セットの絵具を取り上げ、その中から2色ずつの組み合わせにより混ぜた色見本を美しいカラー印刷で示している。
 さらに、果物や木の葉などのイメージを実際に著者が描いて見せるだけでなく、緑系、青系、赤系、茶系、グレー系といった色調ごとに、混色で描いた風景画を掲載する。わずか12色の絵具から、混色によって無限ともいえる豊かな色合いが誕生する様子がよく分かる。たとえば、2種類の絵具だけで描かれた青い海や、灰色の雲間から日差しが漏れる様子が見事な技法で描かれる。他にも石畳の路地、紅白の梅林、古い鐘楼、落ち葉の散る風景など、いずれも水彩画ならではの味わい深い作品だ。混色に際して、絵具の量と加える水の量の割合が分かりやすい記号で示されている点も初心者にはありがたい。

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