メンタルヘルスケアのための統合医学ガイド [著]リチャード・P・ ブラウン他

2017年04月27日

統合医学の研究成果をもとに心の治療に生かす医学ガイド

 本書はアメリカで刊行されるやいなや大きな反響をもたらした医学ガイドである。心の健康管理を目的として、特定の治療法を勧めるのではなく、薬草、ハーブ、ヨガや呼吸法など種々の治療法に関して存在する研究、文献を調査、紹介している。精神疾患などメンタルヘルスケアの分野は治療法が確立されていないことも多く、現在受けている治療にプラスする治療法を探している人も多い。しかしそうした治療について正しい情報を得ることは非常に難しい。なかには、根拠に乏しいものもあり、かえって混乱することも多い。
 本書はさまざまな治療法に関し、豊富な症例をあげつつ、これまでの研究成果や副作用、危険性などについても科学的なエビデンスと共に解説している。統合医学といえども効果や安全性にエビデンスが必要な点は西洋医学と同様である。それらが不十分な場合は、たとえ患者に機能回復が見られたとしても、さらなる検証が欠かせないとしている。医師は製品の販売から利益を得るべきではないという著者の言葉が印象深い。

メンタルヘルスケアのための統合医学ガイド

著者:リチャード・P. ブラウン、パトリシア・L. ゲルバーグ、フィリップ・R. マスキン、Richard P. Brown、Patricia L. Gerbarg、Philip R. Muskin、飯野 彰人
出版社:法研

表紙画像

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