薬はリスク?―薬を正しく知るために [著]宮坂信之

2017年05月25日

薬について患者がとるべき正しい姿勢を提案する

 著者は我が国におけるリウマチ治療の第一人者であり、最近では医薬品医療機器総合機構の専門委員として健康被害の救済活動に関わってきた。その経験から、薬について自らの知識を整理し、患者の視点に立って知っておくべきメカニズムや情報をまとめたのが本書である。単に薬は害であると危険視することは極論とたしなめ、要は服薬とは大きなリスクを負うことでもあり、患者の側が偏見を排して正しく薬とつきあうことが重要と著者はいう。
 本書は、薬の歴史をひもとくことからスタートし、薬の効くメカニズム、副作用の種類や対処方法など、医学的な知識が全くない人でも理解が深まるように書かれている。とりわけ、「薬の飲み方・使い方」では、患者の視点からなぜ薬を飲む時間やタイミングが決められているのかなど、素朴な疑問に答えている。さらに、薬の飲み合わせと注意点、新薬に関する最新のトピックス、ジェネリック医薬品や近年注目されているバイオシミラーに関する知識、そして薬害と救済システムなど、まさに患者として知っておきたい内容がこの一冊にまとめられている。

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