大人の“かくれ発達障害”が増えている [著]岩橋和彦 [監修]星野仁彦

2017年06月29日

大人の“かくれ発達障害”が増えている

生きづらさは性格ではなく、脳のアンバランスかもしれない

 しばらく前から、休日は元気なのに平日は出勤できないほど気分が落ち込む新型うつ病が問題になっている。また、薬物やギャンブルの依存症、家庭内暴力などの問題行動を起こす人も後を絶たない。こうした現象と発達障害の関連を指摘するのが本書である。
 著者によると、ADHD(注意欠如・多動性障害)やアスペルガー症候群などの発達障害を持つ大人が増えているという。その特徴として、思春期以降に新型うつ病や依存症など種々の二次障害・合併症を引き起こし、元来の発達障害が見えにくくなっていることを指摘。「重ね着症候群」と名付けている。見かけの“上着”の症状を治療しようとしても、“素肌”のケアをしない限り改善しないというのだ。本書は、大人の発達障害が疑われるケースを、自己診断表とともに紹介。より正しい治療を受けるためのアドバイスや、家族や職場との連携についてきめ細かく記している。人間関係がうまく築けない、一つのことが長続きしないといった生きづらさの理由の一つに発達障害があるという。落ち込んでいる人のみならず周囲の人にも知って欲しい。

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