■シャルルは男の中の男
――最初にハマったマンガは何でしたか。
神木 高校1年生のとき『神のみぞ知るセカイ』を読んで以来、本格的にマンガやライトノベルを読むようになりました。
――どんなところが面白かったんでしょう?
神木 恋愛シミュレーションゲームが得意な主人公が現実の世界で女の子に告白する物語なんですけど、ケータイやメールではなく、最後は必ず直接想いを伝えるところが素敵だと思います。主人公はもともとゲームが好きな男の子だし、一見デジタルなイメージがあるんですけど、実はすごくアナログで。人の気持ちを尊重している作品です。
――なるほど。
神木 他に好きな作品は『バカとテストと召喚獣(しょうかんじゅう)』や『涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)』。少女マンガでは『悩殺ジャンキー』が面白いです。ラブコメとかSFっぽいのも好きですが、高校生の自分としては、いちばん気持ちが重ねられるジャンルなので基本、「学園もの」の作品を読むことが多いです。
――『20世紀少年』は映画に出演されましたね。
神木 はい。もともと原作のファンだったので、映画の話をいただいたときはすごく嬉しかったです。公開された日は、先頭に並んで開場を待ちました(笑)。浦沢直樹さんの作品で一番最初に読んだマンガは『PLUTO』です。最初は読み流していた部分に深い意味があって、それが後からどんどんわかってくる……。伏線が張り巡らされているというか。特に『20世紀少年』は巻数も長い分、伏線も多いし、予想外の展開ばかりで、最後まで一気に読んでしまいました。
――最近、注目しているマンガはありますか。
神木 ニート探偵のアリスという女の子が活躍する『神様のメモ帳』です。もともとライトノベルで、コミックスはまだ1巻しか出てないんですけど、周りのキャラクターもほとんどニートで、室内でネットを使って事件を解決する。
――10月からアニメ映画が公開される『とある飛空士への追憶』は、読んでみてどんな感想を持ちましたか。
神木 「美しいな」という印象が、すごくありました。主人公のシャルルとファナの関係性もそうだし、戦闘シーンはスピーディーな感じが伝わってきます。僕も空が好きなので、いろんな表情の空が描かれているのも魅力だと思います。
――特に印象に残っている場面というと?
神木 最初の空戦で、敵が撃ってきたミサイルをシャルルがかわして敵にぶつける場面です。その瞬間、シャルルがつぶやく「ごめん」という言葉がすごく重い。人と争うことを嫌うシャルルは空を自由に飛びたいだけで、早くに親を亡くし、身分が低いことでたくさんつらい思いもしてきた。人の痛みがわかるシャルルだからこそ、いろんな意味がこもった重い「ごめん」なのかな、と……。
――映画では神木さんがシャルルを演じるわけですが、彼はどんな人間だと思いますか。
神木 すごくまっすぐで、芯にとてつもない強さを持っていて、「男の中の男」だと思います。いちばん尊敬できるところは責任感。命がけで上官の命令をはたし、ファナを守ろうとする責任感はすごいと思います。
――そんなシャルルを演じる上で心がけたことは?
神木 シャルルは21歳で僕より年上なんですよ。基本、僕は声が高いので、普段より低めの声を出すように意識しました。
――では最後に、映画を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
神木 空戦の迫力や風景の美しさも魅力ですけど、いちばんの見どころはシャルルとファナのラブストーリーだと思います。シャルルは一介の飛空士でファナは次期皇妃。お互いひかれ合ってはいっても、「身分の違い」という壁は越えられない……。最後は切ないのですが、とても美しいエンディングになっていると思います。いろんな思いが詰まっていて、いろいろ考えさせられる映画なので、たくさんの人に観(み)てもらいたいです。
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かみき・りゅうのすけ(俳優)
1993年、埼玉県生まれ。映画『妖怪大戦争』『20世紀少年最終章 —ぼくらの旗—』、ドラマ『高校生レストラン』(日テレ)などに出演。10月1日から公開されるアニメ映画『とある飛空士への追憶』に主人公シャルル役の声で出演。






