〈女優・のんのコミック感想文 のんびりーでぃんぐ〉あそびあそばせ [作]涼川りん

2017年02月15日

のん

(C)涼川りん/白泉社

(C)涼川りん/白泉社

■正常ではないのに健康的? な女子の面白さ

 『あそびあそばせ』とタイトルが書かれ可愛く奇麗で瞳に吸い込まれるような素敵な絵で女の子が描かれているのを見て、“笑える”という前情報をどう捉えたらいいのか少し混乱しました。その印象からゴシックな世界観のあるページを想像して開いてみると、けん玉やヨーヨーを持って楽しそうな三人の絵が描いてあって、『あ、やっぱり装丁の雰囲気とは違うのかな?』と思って読み始めたら、突然勢いの良いビンタ!
音の文字が清々(すがすが)しくて、一気に頭の中がクリアになりました。ビンタって意味もなくやりたくなる! ビンタって面白い! シンプルな好奇心や子ども心にとても共感して、三人とも平気で悪い事したり、あの手この手で自分の欲望を満たそうとしたりするのが楽しかったです。
その中で挫折したり全力で悔しくなったり格好付かない感じが、女子中学生の醍醐味(だいごみ)! という風に感じて笑えました。
装丁のキラキラ澄んだ目を使って、遊ぶ事にズンズン突き進む女の子たちが正常ではないのに、健康的なようなそんな気がしてしまうのでした。読んでいる内に、常日頃“楽しい事に素直でいたい!”と思っている私の心に拍車をかけられました。
    ◇
「ヤングアニマル」連載中 

関連記事

ページトップへ戻る