不滅のあなたへ [作]大今良時

2017年02月15日

■『聲(こえ)の形』とはまったく異なるファンタジー大作

 第19回手塚治虫文化賞新生賞や「このマンガがすごい!2015」(宝島社)オトコ編第1位に輝き、映画化もされた話題作『聲の形』でブレークした大今良時。注目の新作は、前作とまったく異なる哲学的ファンタジー大作だった!
 主人公は何者かによって地上に投げ込まれた不思議な「球」だ。刺激を受けることで、あらゆるものの姿を写し取る。生物の姿のときは死ぬこともあるが、何回でも生き返る不死の存在。石とコケを経てオオカミになった“それ”は、極北の廃村でひとりの少年に出会う。やがて“それ”は少年の姿と遺志を受け継ぎ、南へと旅立った。
 南の地にはニナンナとヤノメというふたつの部族が暮らしていた。ニナンナの少女マーチはオニグマに捧げられる生(い)け贄(にえ)となるが、山に運ばれる途中で逃亡し、死から再生中だった“それ”に遭遇する――。
 「コミュニケーション」をテーマにした『聲の形』に対し、本作のテーマは「アイデンティティー」だ。主人公は一切の知識がなく、「食べなければ死んでしまう」ことすらわからない真っ白な状態。他者に触れ、多くの経験を積む中で、彼にどのような自我が芽生えていくのか? 壮大なる物語がここに幕を開けた!
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「週刊少年マガジン」連載中

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