劉備徳子は静かに暮らしたい [作]仲野えみこ

2017年02月15日

■「三国志」の英雄たちが現代の高校生に転生!?

 「この人が元関羽だ。今は関(せき)君。関君、彼女は操(みさお)ちゃん。元曹操で生徒会長だ」(第1話より)
 なんというか、ものすごい設定だ。
 約1800年前の中国で活躍したご存じ「三国志」の英雄たちが、当時の記憶を持ったまま現代日本に高校生として転生。しかも蜀の劉備はおじさん口調の劉備徳子(とくこ)、魏の曹操はツンデレ生徒会長の曹司(そうじ)操、呉の孫権は天然系お嬢様の孫市権(まごいちはかり)、と三国の君主はなんと全員女子高生になっている!
 一方、家臣たちは男子のまま。武闘派紳士の関羽道(うどう)(蜀の関羽)、眼帯愛用の夏侯惇(かこうあつし)(魏の夏侯惇)、クールで毒舌の周瑜月(あまねゆづき)(呉の周瑜)といった具合で、それぞれの主君に仕えている。主君が異性になったため、忠誠心と恋愛感情が複雑に入り混じってしまうのがポイント。主君の女子を一途に守ろうとするイケメン家臣たちは、乙女心をガッチリつかむに違いない。
 徳子はかつて自分が乱世に立ったことを後悔し、「目立たず、静かに、誰かの助けができればそれでいいのだ」と思っているが、あいにく周りが放っておかない。この徳子のおじさん口調が実に新鮮で可愛い。第1巻の最後には、ついに天才軍師・諸葛亮孔明も登場。いよいよ目が離せない!
    ◇
「月刊LaLa」連載中

関連記事

ページトップへ戻る