〈私のコミック履歴書〉モーニング娘。’17 飯窪春菜さん

2017年03月15日

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ジョンが可愛くて

――飯窪さんは新聞や雑誌でマンガのコラムも連載していて、「モーニング娘。’17」きってのマンガ好きとして知られています。
飯窪 はい。うちは両親ともすごくマンガが好きで、家にはマンガがたくさんありました。初恋は『テニスの王子様』の越前リョーマくん。小学1年生のときアニメで見たのがきっかけです。彼って女の子に対してもクールじゃないですか。あのちょっと冷たい視線にやられちゃって(笑)。

――小さいころはどんなマンガを読んでいましたか。
飯窪 ママが持っていたものでは真柴ひろみ先生の『瞳いっぱいの涙』や『Friends』。あとは『海の闇、月の影』や『瞬きもせず』も好きでした。パパの本では『キン肉マン』『真・中華一番!』『めぞん一刻』『20世紀少年』とか。『ジョジョの奇妙な冒険』にもハマりましたよ。小学生のころは『トウ・シューズ』や『Dr.リンにきいてみて!』みたいなそのころ連載していた少女マンガも好きだったし、古いものから新しいものまで、年代を問わずに読んでいました。

――なるほど、マンガエリートですね!
飯窪 最近は考えさせられるマンガが好きです。中学生のときママが持っていた『寄生獣』を読んだことがあったんですけど、読み返してみると考えさせられることが当時とは全然違って。「いちばん悪魔に近い生物は人間じゃないか」とか、「あ、そうだな」と納得する言葉がいくつもありました。

――特に好きなマンガ家はいますか。
飯窪 今は『ヒミズ』『シガテラ』『ヒメアノ~ル』など、古谷実先生の作品をいろいろ読んでます。もともと「イナチュー(行け!稲中卓球部)」と『僕といっしょ』は家にあったんですけど、最近は全然作風が違うじゃないですか。人間のイヤな部分も描かれていて、すごく考えさせられますね。少女マンガでは咲坂伊緒先生。高校生のとき読んだ『ストロボ・エッジ』がすごく良くて、『アオハライド』も『思い、思われ、ふり、ふられ』も読んでいます。咲坂先生は絵が本当に好きなんです。背景のスクリーントーンでキャラクターの心情を表していたり、ひとコマずつていねいに繊細に描かれていて、読んでいると気持ちが柔らかくなります。

――最近読んで面白かった作品を教えてください。
飯窪 たくさんありますけど……。西尾維新先生が原作の『少女不十分』、前世の記憶を持った男の子が前世の仲間と出会う『ボクラノキセキ』、恋愛ものでは『恋は雨上がりのように』とか。それから、『クジラの子らは砂上に歌う』も好きですね。人々の生活の様子がすごくリアルに描かれていて、本当にこんな世界があったんじゃないかと思わせられます。

――少年マンガではどうですか。
飯窪 『吸血鬼すぐ死ぬ』が面白かったです。

――「週刊少年チャンピオン」連載の?
飯窪 はい、今までにない吸血鬼もので。マンガに出てくる吸血鬼って、「怖くて美しい存在」というイメージが強かったのに、主人公のドラルクにそのイメージを思いっきりくつがえされちゃいました。こんなのアリなんだって。ドアに挟まれただけでも死んじゃうような、弱~い吸血鬼なんて今まで想像したこともなかったので(笑)。最初は呆れながら読んでたんですけど、だんだんドラルクが可愛く思えてくるんですよ。人型じゃないものも含めて、いろいろなタイプの吸血鬼が出てくるのも楽しいです。見た目の面白い吸血鬼が多いので、たくさん笑っちゃいました。

――特に好きなキャラクターはいますか。
飯窪 アルマジロのジョンが可愛くて! ドラルクに盾に使われるとか、理不尽なことばかりされているのに、いつも主人のドラルクに忠実で、そのけなげな姿に胸を打たれました。印象に残っているのは、第3巻でジョンが家に帰れなくなるエピソード。ジョンが困って泣いている姿を見たときは「あーっ!」てわたしまで悲しくなっちゃって……。結局、ナギリっていう吸血鬼に助けてもらうんです。それまでは「いつもひどい目に遭う吸血鬼」としか思ってなかったんですけど、このエピソードを読んでからナギリも少し好きになりました。

――ちなみに、人間で好きなキャラクターは?
飯窪 編集者のフクマさんですね。こういう黒髪ロングで、何を考えてるかわからないクールなキャラって男女を問わず大好きなんです。フクマさんは圧倒的に強いんですけど、激しい戦いの中でも汗ひとつかかないんですよ。そのクールさにキュンとします!

    ◇

いいくぼ・はるな(モーニング娘。’17)
1994年、東京都生まれ。2011年「モーニング娘。」に加入。現在サブリーダーを務める。今月、シングル『BRAND NEW MORNING/ ジェラシー ジェラシー』をリリースした。

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