空母いぶき [作]かわぐちかいじ [協力]惠谷治

2017年03月15日

■中国軍侵攻から始まる恐るべき軍事フィクション

 20XY年4月25日未明、中国軍が侵攻し、尖閣諸島、与那国島、多良間島を占領。約3000人の島民を拘束し、引き渡しの条件として尖閣諸島の領有を挙げる。垂水(たるみ)首相は要求を拒否、史上初となる自衛隊の「防衛出動」(あらゆる武器の使用が許される)を発令。新型護衛艦「いぶき」を旗艦とする第5護衛隊群を現場海域に向かわせる。
 護衛艦「ちょうかい」や潜水艦「けんりゅう」などは実在する艦船。来年には離島が侵攻されたときの奪還を担う「水陸機動団」も発足する予定で、この2月に日米共同訓練を行ったばかりだ。そのリアリティーに背筋が寒くなる。
 手に汗にぎる戦闘場面、外交や政治の舞台裏とともに、濃密な人間ドラマも見逃せない。「いぶき」艦長の秋津をはじめ、自衛官、政治家、官僚、新聞記者など、多くの人物が登場する群像劇でもある。
 最新第6集では、与那国島の武力奪還作戦に挑む陸上自衛隊の上陸に対して中国軍は島民を分散収容し、付近に対空ミサイルを配備。空挺団の降下が不可能となり、特殊作戦群240人が孤立する。そして……!?
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「ビッグコミック」連載中

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