レイリ [原作]岩明均  [漫画]室井大資

2017年04月19日

悲願の「戦い」の中へ

■岩明均×室井大資! 話題騒然の本格戦国時代劇

 長篠の戦いから4年後の天正7(1579)年。織田軍の雑兵に家族を殺されて天涯孤独の身となった少女レイリは、武田家家臣・岡部丹波守のもとでひたすら剣の腕を磨いてきた。彼女の願いは「誰かを守って多くの敵を殺し、最後は自分が殺される」こと。重臣の土屋惣三に目をつけられたレイリは甲府に行き、武田勝頼の嫡男(ちゃくなん)・信勝の影武者を務めることに――。
 『寄生獣』や『ヒストリエ』の巨匠・岩明均と『秋津』の鬼才・室井大資がコンビを組み、注目されている話題作だ。今月発売された第3巻では、次期当主・信勝の首を狙った刺客たちが来襲。信勝を守るため、命がけで奮闘するレイリのアクションにたっぷりとページが割かれている。木刀ではなく、念願の「実戦」で真剣をふるうレイリが描かれるのは初めてだ!
 読んでいて感じるのは、原作と絵の相性の良さ。岩明均が作った世界が、室井大資によって違和感なくビジュアル化される。暗い狂気を抱えながら、根が明るく、飄々(ひょうひょう)としたレイリも独特の魅力を持っている。
 史実では天正10(1582)年の甲州征伐で武田家は滅亡する。ハッピーエンドはとても期待できない中、レイリはどんな運命をたどるのだろう?

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「別冊少年チャンピオン」連載中

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