マロニエ王国の七人の騎士 [作]岩本ナオ

2017年08月16日

■『金の国 水の国』に続く本格ファンタジー

 「このマンガがすごい!2017」オンナ編第1位、「マンガ大賞2017」第2位などに選ばれた『金の国 水の国』の岩本ナオ。その最新作は、前作にも通じるおとぎ話風味の本格ファンタジーだった!
 建国2000年を迎えたマロニエ王国の女将軍バリバラには7人の息子がいる。名前は「眠くない」「博愛」「暑がりや」「寒がりや」「獣使い」「剣(つるぎ)自慢」「ハラペコ」というユニークなもので、それぞれ名前通りの体質を持っている。彼らは7つの隣国に大使として向かい、良好な関係を築くことを母に命じられた。「眠くない」は「夜の長い国」、「暑がりや」は「寒い国」、「獣使い」は「生き物の国」と、それぞれの特性に合った国へ行くことになって――。
 ほとんど年齢が変わらない7人の兄弟、ストレートすぎるネーミング、それぞれに対応した国の設定など、岩本ナオならではのゆるいユーモアも含めて、いかにも寓話(ぐうわ)的な仕掛けがいい。彼らの他にも男前な美女・エレオノーラ、『金の国 水の国』のサーラ(ヒロイン)によく似たぽっちゃり系のアナマリーなど、個性豊かなキャラクターが登場。一見のほほんとした世界観の中、シリアスな謎と伏線も散りばめられ、独特の味わいを出している。
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「月刊フラワーズ」連載中

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