ドラえもん物語~藤子・F・不二雄先生の背中~ [作]むぎわらしんたろう

2017年10月18日

■“最後の弟子”が描く藤子・F・不二雄の素顔

 今年の春、「月刊コロコロコミック」創刊40周年記念企画として掲載され、幅広い世代から注目された話題作が単行本化。発売早々に緊急重版するほどの反響を呼んでいる! 作者は藤子・F・不二雄(藤本弘)のチーフアシスタントを務めた“最後の弟子”むぎわらしんたろう。『ドラえもん』に出会ってマンガ家を目指し、19歳のとき藤子プロに入社したという。
 ドラえもんの体に入っているタテ線はスクリーントーンではなく手描きだった、単行本のカバーイラストは「小学校で使うようなフツーの水彩絵の具」で描いていた、野比家の電話がダイヤル式からプッシュホンに変わった意外な理由、など興味深い裏話が満載。何よりも全編から作者の「藤本先生」に対する敬愛の念が伝わってきて胸を打つ。30歳以上年の離れた作者にもていねいな敬語で話し、激務の合間に作者のオリジナル作品を読んで細かくアドバイスしてくれる。腰が低く、慈愛に満ちた姿は、多くの人が抱く“児童マンガの神様”のイメージそのままだ。
 巻末には絶筆となった『のび太のねじ巻き都市冒険記』下絵が収録され、特別付録に『のび太の創世日記』カラー下絵のポストカードも! まさしくファン必携の一冊だろう。

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