〈私のコミック履歴書〉タレント・歌手 高橋みなみ

2017年11月15日

『ジャンク・ランク・ファミリー』3/髙橋ヒロシ

3年間待ってました

――初めてハマったマンガは何ですか。
高橋 両親が持っていた『SLAM DUNK』と『ホットロード』ですね。字が読めるようになって、すぐ読んだんです。そこから少年マンガにハマっていきました。『ホットロード』も少女マンガっぽくない部分があるじゃないですか。

――高橋さんは少年マンガが好きなことで知られていますね。
高橋 中学時代にはやっていた『NANA』とか、少女マンガもいくつか読んだんですけど、なかなか最後まで読み切れなくて(笑)。ガッチガチの恋愛ものが多いし、流れが読めるところがあるでしょう。それに比べると、少年マンガはいろんなパターンがある。努力、汗、熱い名セリフがいっぱい出てくるのも好きですね。AKB(48)時代に人前で喋るときなんて、少年マンガから学ぶところがすごく多かったです。たとえば『ONE PIECE』のルフィって何にも考えてない感じなのに、自然に人が集まってくる。理想のリーダーだと思います。

――特に好きな作品を教えてください。
高橋 中3ぐらいから、本屋さんで「ジャケ買い」するようになったんです。中身を読まず、表紙の絵だけでピンと来たものを買っちゃう。わたし、結構ヒキが強くて、(選んだ作品は)ほとんど当たってますよ。『進撃の巨人』とか、最近では『累―かさね―』とか。他には『デッドマン・ワンダーランド』『新撰組異聞PEACE MAKER』『GIANT KILLING』……。そうそう、髙橋ヒロシ先生の『クローズ』や『WORST』も大好きです! 『クローズ』は映画も素晴らしかったですよね。

――女性では珍しい気もしますが、髙橋ヒロシ作品の魅力とは?
高橋 まず、読んでいて気持ちがいい。面白いマンガの条件に「主人公以外のキャラに惹(ひ)かれる」というのがあると思うんですけど、髙橋作品もキャラが立ってますよね。ちなみに『クローズ』では木津京介の大ファンです。

――現在、新作『ジャンク・ランク・ファミリー』を連載中ですね。
高橋 そうなんですよね! 3年ぶりの新作でしょう。久々に絵を見て、やっぱりキャラが強いなと。トビラの絵を見た瞬間、「来た来た!」って(笑)。

――読んでみて、どうでした?
高橋 今までとタイプが違って別世界に行ってるので、「あっ、新境地!」というのが第一印象です。読み始めるとたちまち引き込まれて、3年間待っていたファンの期待に十分こたえてくれていると思いました。

――おっしゃる通り、今回も魅力的なキャラがたくさん出てきますけど、高橋さんのお気に入りは誰ですか。
高橋 シャチもカッコいいんですけど、ケチャップが可愛いと思います。

――意外な名前でした(笑)。
高橋 何でも食べられるし、可愛くないですか? 主人公というか語り手の少年、ルカも好きですよ。あれだけのキャラじゃなくて、まだ何かあるんじゃないかという気がします。

――特に印象に残っている場面は?
高橋 まずルカがみんなに受け入れられて、過去を話すところ。みんなが「お前は悪くない」って言ってくれる。たき火を囲みながらの男の友情の感じがいいなって思いました。敵対していたザジがシャチに「男と男の約束でいい」と言う場面もステキですよね。面倒くさいこと抜きで、目と目で向き合って決める。「あー、この感じねー!」っていう。

――男前ですね(笑)。
高橋 ひとつ心配なのは「誰か死なないよね?」ということ。メーンの「ジャンク・ランク」の中で誰か死んだらしんどいなと思ってドキドキしてます。この先、どうなっていくのかが見えなくて、そこがまたオモロイなと。どこに連れていってもらえるのか、髙橋先生の船に乗せてもらって楽しみにしている気分です。

    ◇
たかはし・みなみ(タレント・歌手)
1991年、東京都生まれ。AKB48グループの初代総監督を務める。2016年、AKB48を卒業。今年9月、シングル『孤独は傷つかない』をリリースした。現在、『金曜イチから』(NHK)などに出演中。

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