机上の九龍城―ケンカの合間にムダ話!? 編 [作]長沢13センチ

2017年11月15日

■テッペンなんて興味なし。今日もひたすらムダ話!

 タイトルだけ見るとシリアスなSFサスペンスかと思うが、作者のペンネームを見れば決してそんな大層なものではないことがわかるだろう。どうやら「机上の空論」から思いついたダジャレらしい。
 悪名高きヤンキー高校に通う九門晋平太(くもんしんぺいた)(口癖は「いやマジで」)、龍崎蓮冶(りゅうざきれんじ)(口癖は「たまらんわ」)、城嶋保(じょうしまたもつ)(口癖は「めっちゃええやん」)はそれぞれの名前を取って「九龍城」(クーロンじょう)と呼ばれる3人組。ケンカの強さは誰もが認めるところだが、“テッペンの座”などにはまったく興味がなく、毎回延々と下ネタを中心としたムダ話を繰り広げる。
 話題は「オッパイもみもみライセンス」「2種類のパンチラ」「イヌかネコか」「ボスっぽいセリフ」など、実にしょうもないもの。「ケンカの合間にムダ話」というより、「ムダ話の合間にケンカ」といったほうがいい。関西の男子高校生がひたすら喋(しゃべ)り続けるという意味では、現在テレビドラマも放送中(テレビ東京ほか・金曜深夜)の『セトウツミ』にも通じるものがある。
 それにしても「日本人の平均は13センチ」という統計をよく聞くが、平常時ならともかく、「誰がいつどうやって測ってんの?」という晋平太の疑問はもっともだ。いやマジで!

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