昭和トラベラー [作]北見けんいち

2018年03月22日

■よみがえる昭和の風景。笑えるのに泣けてくる

 2007年から10年以上「ビッグコミック」で好評連載中の一枚絵とエッセーが、ついに単行本化! 厳選された77画がすべてフルカラーで掲載されている。
 人気マンガ『釣りバカ日誌』の著者でもある作者・北見けんいちは昭和15年に旧満州(現・中国東北部)で生まれ、戦後の復興とともに成長。本書には昭和21年の「引き揚げ船」から48年の「オイルショック時のスーパーマーケット」まで、作者が実際にその目に映してきた“昭和の風景”が鮮やかに再現されている。ちなみに77画のうち最も多いのは少年時代を過ごした20年代で34画、続いて30年代が27画、赤塚不二夫のフジオ・プロで働いていた40年代が16画となっている。
 池袋西口にあった闇市(22年)、かやぶき屋根の家に田畑が広がる板橋区志村(25年)、ベーゴマやゴム段で遊ぶ子どもたち(29年)、我が家に電気冷蔵庫が届いた日(30年)、赤羽駅前の街頭テレビ(31年)、建設中の東京タワー(33年)、入社当時のフジオ・プロの様子(39年)、新宿駅西口の新宿フォークゲリラ(44年)……。『釣りバカ日誌』でおなじみの温かい線で描かれた絵を見ていると、当時を知らない世代でも不思議な懐かしさを感じるだろう。

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「ビッグコミック」連載中

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