ブック・アサヒ・コムから読まれた本

ブック・アサヒ・コムから読まれた本

 2012年1~11月にブック・アサヒ・コムを経由して、アマゾン・ジャパンで売れた本を、冊数の多い順に紹介します(注・上下巻のものは上巻だけを紹介します)

 1位は2月26日に朝日新聞読書面の「売れてる本」で紹介された『世界史』。「東大・早稲田・慶應(けいおう)で文庫ランキング1位!」というオビが効いて、「古典」が1年間売れに売れました。
 2位の『やってはいけない筋トレ』は6月20日に朝日新聞広告特集「BOOK TIMES」で紹介されたもの。「いくら腹筋を頑張ってもお腹は割れません」という衝撃のサブタイトルが、購買意欲をそそりました。
 3位の「重力とは何か―アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」は7月1日の「売れてる本」で紹介されたもの。素人の目で読みやすくという書評で、多く読まれました。
 5位の「ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ 完全版」は10月9日にブック・アサヒ・コムのオリジナル記事で紹介したもの。写真特集では本に掲載されているビートルズの懐かしい写真が見られます。
 『女ざかり』は10月の丸谷才一氏の死去をきっかけとして、2010年に朝日新聞に掲載された筒井康隆氏の「読んだ女子アナも大喜び」という書評が注目されて、再び本が動きました。
 年間を通して、ハウツー本などの新書や文庫が多く売れています。

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)

■魅力あふれる壮大な物語

 人類の歴史をコンパクトにまとめた文庫上下巻。2008年の刊行だが、今年に入ってから書店の店頭でよく見かけるようになった。オビには「東大・早稲田・慶應(けいおう)で文庫ランキング1位!」とある。昨年4〜9月の歴史部門の統計結果だ。 著者はシカゴ大学で教鞭(きょうべん)をとっていた…もっと読む

世界史 上 (中公文庫 マ 10-3)

著者:ウィリアム・H. マクニール、William H. McNeill、増田 義郎、佐々木 昭夫  出版社:中央公論新社

やってはいけない筋トレ (青春新書インテリジェンス)

■確実に成果を出す筋トレ

 まずタイトルが挑発的である。ページをめくれば、「この動作は実際には筋トレになっていません」など、筋トレを実践している人をドキリとさせる言葉にお目にかかる。しかし著者の主張は首尾一貫している。要は、筋肉の特徴や体についての正しい知識に基づいて、少ない労力で最大の効果が得られる「効率的な筋トレ」とは何か、具体的に説いているのである。
 読者のなかには思うように効果が出ない…もっと読む

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)

■“素人の目”で読みやすく

 机の上のペンがフワリと浮き上がらないのは、重力が働いているから。そのペンが机を突き破って地面に落ちないのは、重力が弱いから。私たちの生活、そして宇宙を支配するこの力の正体は何か。素粒子論の研究者が重力の基本から最新の超弦理論(超ひも理論)までを解説し、宇宙の謎に迫っていく。初心…もっと読む

幸福について―人生論 (新潮文庫)

■肩の荷が下りる名言の数々

 160年ほど前にドイツの哲学者が記した人生論が、今月いきなり大きく動き出した。きっかけは2月29日放送のテレビ東京系報道番組「ワールドビジネスサテライト」内の一コーナー「スミスの本棚」。ゲストの小説家・劇作家・演出家の本谷有希子さんが、付箋(ふせん)をたくさん貼った私物の本を手…もっと読む

ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版

■メジャーデビュー50周年で再販

 ビートルズが1962年10月5日にシングル盤「ラブ・ミー・ドゥ」でメジャーデビューしてから今年で50年。彼らが70年まで活動した約8年間、2894日を「レコーディング」の観点からまとめた全記録集『ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ完全版』が5日、シンコーミュージック・エンタテイメントから再販された。
 本書は品切れ状態が続き、音楽好きの間で再販が待たれていたが、今回、新たなデータを…もっと読む

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

■がんは完全に放置すれば安らかに逝ける

 誰もが長寿を喜ぶ時代ではなくなった。肉親には長く生きてほしいと思っても、自分自身はほどほどにと思う人が少なくない。
 胃瘻(いろう)だの点滴だの酸素吸入だの全身に管を刺され、意思表示もままならぬまま死にたくない。かといって、家族には1分1秒でも長く生きてほしいと思うのも人情か。
 中村仁一の『大往生したけりゃ医療とかかわるな』は、上手な天寿のまっとうのしかたを教えるガイドブックである。著者は病院院長、理事長を経て、現在は老人ホームの付属診療所長。行政用語では「配置医師」というそうな。
 語り口はユーモラスである。いや、ときに大爆笑。「医学界の綾小路きみまろ」…続きを読む

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

■文系・理系を超えた読み物

 16世紀、スペインのピサロと少数の部下が巨大なインカ帝国を征服できたのは、銃器と鉄製の武器、そしてヨーロッパから持ち込んだ病原菌が要因だった。なぜインカ帝国には武器や伝染病に対する免疫がなかったのか。2000年の翻訳版刊行当時も話題になったピュリツァー賞、コスモス国際賞受賞作が…もっと読む

だから死ぬのは怖くない 悔いなき最期を考える (週刊朝日MOOK)

■トットちゃんが語る「生と死」

 NHKの時代、一度倒れたことがあるんです。仕事を始めて5年目に。忙しいと、もう寝る時間を削るしかなくて。そしたら、すごいですね、人間って。だんだん耳がよく聞こえなくなってきて、セリフやなんかの合間に上野駅やなんかみたいな雑音がするんですよ。ざわざわ、ざわざわ。病院に行ったら院長先生が「過労だよ! このままじゃ死んじゃうよ。仕事、全部断りなさい」って。
 それで全部やめて病院に入りました。そうしたら、自分が必死になって出ていたテレビ番組の司会に全然しらない人が出て、「はい、こんにちは」なんて。
 1カ月後に退院するとき、「先生、私死ぬまで病気したくないんですけど。どうすればいいんですか」って伺ったら…もっと読む

プロメテウスの罠―明かされなかった福島原発事故の真実

■腹立たしい官公庁の愚民観

 3・11を検証する「プロメテウスの罠(わな)」は本紙連載中であるが、第6部までが本となった。福島県浪江町で放射能汚染に遭遇した避難民たち、研究者たちの奮闘、官邸の混乱、チェルノブイリで起きたことなどが収録されている。 未曽有の地震と津波だった。現場の混乱と混迷も当然であるが、検…もっと読む

古事記 いのちと勇気の湧く神話 (中公新書ラクレ)

■気持ちよくてやめられません

 自分がとんだ物知らずだったことが分かった。神武天皇ってイザナギとイザナミの子供だと思ってたよ。「古典を分かりやすく解説」したとされる本は多いが、分かりやすくても読んだそばから忘れる本ばかりだ。古事記の解説書はけっこう読んだのに、神武天皇が誰の子かも分かってない有り様。 大塚ひか…もっと読む

あなたの人生を変える睡眠の法則

■科学的な視点に基づいた快眠

 本書は、質の良い睡眠をとることでやる気が湧くという科学的理論と方法を説く。作業療法士として、脳のリハビリテーションに従事してきた著者が注目するのは睡眠である。病気や事故でそれまでの生活が一変してやる気を失った人たちが、ある簡単な方法で、無理せず、ごく自然に「内側からコンコンとやる気が湧き上がる」ようになったという成果を上げている。
 その方法とは、睡眠の質を良くすることで脳がうまく働くようになり、やる気が湧き上がるようになるという科学的メカニズムを活用することだ。
 本書は、その科学的メカニズムを、一般の人が日常生活で実践できるように「睡眠の法則」という形にまとめたものである。
 基本となるのは、三つの生体リズムの活用だ。具体的には「起床から4時間以内に…もっと読む

女ざかり (文春文庫)

■ただごとでない面白さ

 なにしろ十年に一度しか長篇(ちょうへん)を書かないと言われている丸谷才一の作品だから常に待ちかねていて、そのほとんどすべてを読んでいたのだが、この『女ざかり』には感心した。当時の書評には「ディケンズ的な長篇の技法が駆使されていて、その巧みさたるや退廃的ですらある」と書いている。…もっと読む

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか

■進化した脳がお化けを映し出す

 このヘンテコリンな本の著者は英国で人気の高い心理学者である。見えてはいけない幽霊を見えるようにする実践的なハウツー本と思わせておいて、じつは超常現象撲滅のキャンペーンを張るといった野暮(やぼ)な企(たくら)みではなく、私たち人類がついに幽霊という実体も根拠もない存在を創造するに…もっと読む

バカに見える日本語 (青春新書インテリジェンス)

■あなたの知性を人に疑われないために

 樋口氏は、250万部ベストセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者でも知られる、受験小論文指導の第一人者。そのものズバリのタイトルがついた本書では、よく耳にするものの、なぜか聞き手を微妙な気持ちにさせる言葉について、実に的を射た解説を加えている。
 「私って○○じゃないですか」「ヤバいですよ」などの若者フレーズのほか、親や上司も口にしがちな「わかりきった話」「いまの若者は」「そのうちわかる」なども俎上(そじょう)に載せられる。「みんな言ってます」「ご存じないんですか?」「そこをなんとか」など、一見なぜこれがまずいのか、すぐに答えられない言葉も多い。そして、これらが知的でなく、結局のところ相手からの評価も下げてしまう、実はソンな日本語でもある理由が、丁寧に解き明かされていく。
 なるほど、その発言に一目を置かれる人と…もっと読む

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

■「人間通」の懐深い人生指南

 「使えない部下にイライラします」と悩む男性には「それは『ネジ』だと思ってください。人として扱うから腹が立つんです」。「お前は空気が読めない」と言われ悩む青年に対しては、空気を読む方法を教えるのでなく「空気読めなくても許される人間になれ」。人気漫画家の西原理恵子氏が60の相談に回…もっと読む

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

■明快な文章、具体的に指導

 簡潔かつ的確な文を書くポイントとは何か。物理学者の著者による指南書だ。 今年50周年を迎える中公新書のなかでも代表格のロングセラー。刊行は1981年(2001年に改版)だが今でも毎年版を重ね、今年はすでに4回増刷。大学では新入生を迎える春先に特に売れ行きがよく、今年4月の大学生…もっと読む

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)

■隠し事はどこまで許されるか

 ラスベガスから北に1時間ほど車で走ると米国最大の政府管理区域・ネリス試験訓練場に辿(たど)り着く。面積は新潟県とほぼ同じ。空軍基地や核実験場が置かれている。 そのなかでひときわ謎に包まれているのがエリア51と称される軍事施設だ。衛星写真では存在が確認されているが、米政府は認めて…もっと読む

ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方

■就職の対極にある生き方を

 仕事に困っている人、必読である。とにかく面白いし、力が湧く。 ナリワイとは生活そのもの、あるいはそのための仕事の意味だ。本書での定義を要約すると、時間と健康をお金に換えるのではなく、頭と体が鍛えられて技が身につき、個人でおこなえる小規模の、人生を充実させる仕事のこと、である。資…もっと読む

ネアンデルタール人 奇跡の再発見 (朝日選書)

■あり得たもう一つの「人類」

 人権、人命、平等の尊重。我々人類にとってあまりにも普遍的な規範は、実は意外なことに2万数千年ほど前に起きたある偶然の上に成り立っている。ネアンデルタール人の消滅。化石が発見された当時、学者たちは、ヒトの祖先のものだとみなした。 しかしここ十数年のあいだに事態は大きく展開した。全…もっと読む

宇宙の地図

宇宙の地図

一目でわかる。宇宙がわかる。130億年の彼方の宇宙を大公開。東京の国立天文台から130億年彼方へ、写真でバァーッと見渡せる。巻頭には、観音開きの距離マップ付き。NASAからJAXAまで、世界最先端の科学の粋を結集した、息をのむほど美しい宇宙写真をご堪能ください。やさしくも深い解説で、子どもから大人まで楽しめます。最先端科学による「宇宙本」の決定版、堂々登場です!

NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影

■数学者の人生を狂わせたポアンカレ予想

 宇宙はどんな形をしているのか? 高校生のとき、ある有名な天文学者の講演があり、このように質問したところ、「宇宙は詩である」とか答えられ、ごまかされてしまった。だが、誰であれ、宇宙全体の形については、だいたい丸いと想像するのではないか。どこにも穴のあいていない丸(球)のごときものとして、宇宙を思い描くだろう。
 だが、ここでひとつの問題にぶつかる。紙に描かれた丸を、われわれがまさに「丸い」と認識できるのは、その丸が2次元空間(平面)に属していて、われわれ自身は3次元空間にいるため、その「丸」を外から眺めることができるからである。しかし、仮に宇宙が丸かったとしても、宇宙それ自体(3次元)より高い次元(4次元)にわれわれの視点を設定することはできない。つまり宇宙の「外」は存在しない。とすれば、どうやったら、宇宙が丸いかどうかを知ることができるのだろうか。
 丸の中に属している者が、どのようにして自分が属している宇宙がまさに丸いということを知ることができるのか。この判定基準についての仮説を「ポアンカレ予想」という。今から100年余り前…もっと読む

絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

■母親たちが地獄絵の“教え”に共感

 今から32年前、1980年の夏に刊行された『絵本 地獄』が売れている。東村アキコの漫画『ママはテンパリスト』で紹介されて話題になり、この春には多くのテレビ番組にも取りあげられてベストセラーとなった。 私が手にした本の帯には、人気のきっかけとなった東村の絵が抜粋されていた。幼い男…もっと読む

終電ごはん

■夜遅くても、おうちで自炊

 夜遅くても、自炊してヘルシーな食事をしたい――。健康志向の強い30代前後の女性を中心に、「夜遅くても、おうちごはん」が広がる。レシピ本や雑誌も人気だ。
 東京都港区のフリーライター吉川明子さん(39)は生活が不規則で、夜中にカップめんなどを食べることが多かった。今春、「40代を前にリセットしよう」と決意。野菜中心の自炊に切り替え、専門家の指導で15キロやせた。今はほぼ毎晩、自宅で食べる。簡単にできるヘルシーなレシピを集めた本「終電ごはん」(幻冬舎)を活用。「炭水化物や脂質が少なくて野菜が多い。すぐ作れて…もっと読む

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