原発に頼らない生き方探る 「朝日ジャーナル わたしたちと原発」

[文]週刊朝日編集部  [掲載]2012年03月13日

「朝日ジャーナル わたしたちと原発」(朝日新聞出版、定価500円) 拡大画像を見る
「朝日ジャーナル わたしたちと原発」(朝日新聞出版、定価500円)

今回、セシウム測定班が使用した放射能簡易測定キット 拡大画像を見る
今回、セシウム測定班が使用した放射能簡易測定キット

できるだけ正確を期すため、厚さ5ミリの鉛でできた放射線遮蔽缶を調達した 拡大画像を見る
できるだけ正確を期すため、厚さ5ミリの鉛でできた放射線遮蔽缶を調達した

野菜などの試料は細かく刻み、市販のミキサーにかけてペースト状にした 拡大画像を見る
野菜などの試料は細かく刻み、市販のミキサーにかけてペースト状にした

 週刊朝日臨時増刊「朝日ジャーナル わたしたちと原発」(朝日新聞出版、定価500円)が好評発売中です。

 人々の暮らしを一変させた史上最悪の原発事故から1年。当初、「これで日本は変わる」と多くの人が思ったはずです。しかし現実は、何かが変わったのでしょうか。むしろ国内では、原発の再稼働に向けた手はずが着々と整いつつあります。

 ジャーナルは改めて問いました。この国にとって原発とは何なのか、原発を支える構造とはどのようなものかを。そして、「原発に頼らない生き方」への道筋を、専門家が説きます。

 高橋源一郎さんは「人との関係を一回全部切ったうえで結び直すことにこそ価値がある」と訴え、落合恵子さんは、原発事故を「忘れさせる装置」を壊していかなければ、と記しています。福島県出身の開沼博さんは、原発が抱える矛盾は現代社会が抱える他の矛盾と代替可能であり、それは3・11以後の今も変わらず、原発以外、福島以外にも存在するのだと説きます。

 充実した寄稿に加え、企画も盛りだくさんです。本誌測定班は、市販の簡易測定キットを用いて水や食品、土壌などのセシウム濃度の測定に挑みました。放射能の「見えない恐怖」を可視化しようという試みです。全11都道県の約70サンプルの調査結果から、セシウムの拡散状況の一端が見えてきました。

 グラビアページは、アーティスト集団の登場です。昨年10月から約2カ月間、福島第一原発の収束作業に従事したChim↑Pomの水野俊紀さんは、大爆発を起こした3号機に向かって、高々と「レッドカード」を突きつけています。

 また元「広告批評」編集長の天野祐吉さんは、かつての原発広告の数々を取り上げました。いまとなっては驚きの「歴史的遺産」です。

 表紙デザインはクリエイティブディレクター(猪苗代湖ズ)の箭内道彦さんが担当しました。震災後、福島の思いを発信し続けている箭内さんが選んだのは、ちょっと意外な、あのデザインでした。

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