オウム事件の本質を探る「週刊朝日緊急増刊 オウム全記録」

[文]週刊朝日編集部  [掲載]2012年07月05日

「週刊朝日緊急増刊 オウム全記録 彼らの暴走は本当に終わったのか」(朝日新聞出版、定価500円) 拡大画像を見る
「週刊朝日緊急増刊 オウム全記録 彼らの暴走は本当に終わったのか」(朝日新聞出版、定価500円)

話し好きの麻原は、学園祭などにも足を運び、若い信徒を増やした 拡大画像を見る
話し好きの麻原は、学園祭などにも足を運び、若い信徒を増やした

蓮華座を組み、瞑想する麻原。ヨガに傾倒し、ヒマラヤで「最終解脱」を果たしたと自称した 拡大画像を見る
蓮華座を組み、瞑想する麻原。ヨガに傾倒し、ヒマラヤで「最終解脱」を果たしたと自称した

オウムのサティアンは、富士山麓の酪農地帯に建設された 拡大画像を見る
オウムのサティアンは、富士山麓の酪農地帯に建設された

 「週刊朝日緊急増刊 オウム全記録 彼らの暴走は本当に終わったのか」(朝日新聞出版、定価500円)が好評発売中です。

 6千人を超す死傷者を出した地下鉄サリン事件から17年。最後の特別手配犯の逃亡生活にピリオドが打たれました。世界を震撼させたオウム事件とは何だったのか。その全貌を振り返るとともに、オウムの現状についてもリポートした「完全保存版」です。

 オウム真理教の教祖、麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚は1955年に熊本県で生まれました。今回、記者が改めて現地で取材し、「尊師」と呼ばれた男の生い立ちや、その後の「狂気の物語」をたどりました。「一生、聖者のふりをすれば、聖者なんだ」という麻原の言葉には唖然とさせられます。

 6月に逮捕された高橋克也、菊池直子両容疑者らの逃避行の「秘話」や、地下鉄サリン事件などに関与して死刑判決を受けた井上嘉浩、新実智光、早川紀代秀ら元幹部たちの実像も紹介。東大や京大、早大などの大学院まで進んだ秀才たちが、なぜ麻原に帰依して、前代未聞の無差別テロに手を染めたのか、その理由を探ります。

 麻原に次ぐオウムの顔は、色白で長い髪の女性幹部たちでした。教祖を取り巻く美女たちの過去と素顔にも迫ります。

 オウム事件にこだわり続けてきたジャーナリストや学者の特別寄稿も盛りだくさんです。有田芳生さんは「オウム問題はいまだ続いている」とし、「文学的想像力の欠如が、若者を今でもカルトに走らせている」と憂慮。江川紹子さんは「計画の粗雑さと、行動の大胆さがオウム事件の特徴」と喝破しています。麻生幾さんは「オウム事件は、犯罪史上に残るカルト集団と日本の警察との壮絶な戦争だった」とし、事件当時の取材メモをもとに「忘れてはならない歴史の裏面」を初めて記しました。20代の社会学者である開沼博さんと古市憲寿さんは、オウムを知らない世代として「事件後の日本」を読み解いています。

 特別企画として、麻原の右腕だった村井秀夫刺殺事件の実行犯や、麻原の妻の取り調べを担当した元警視庁捜査1課理事官、オウム真理教への強制捜査時6歳だった麻原の四女、オウムのスポークスマンだった上祐史浩・ひかりの輪代表などにインタビュー。事件当時は極秘扱いだった「真相」の数々が明らかになるとともに、オウムが形を変えて存続していることに警鐘を鳴らしています。

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