原発神話のまやかしを問う

未曾有の大惨事となった福島原発事故。いまだ収束しないなか、原発と放射線の危険性を日々実感する一方で、地震列島・日本に「安全」を唱えて多数の原発を作った人々を〝告発〟する本にも注目が集まっている。

原発の闇を暴く (集英社新書)

原発の闇を暴く (集英社新書) 著者:広瀬 隆、明石 昇二郎 出版社:集英社

〝原発マフィア〟の責任を追及

 長年、〝原発震災〟の危険性を訴え、福島原発事故の責任を追及する刑事告発をも決意した二人の著者が、「原発は安全、必要」と推進してきた電力会社、政治家や官僚、学者や報道関係者を「原子力マフィア」と呼び、名指しで批判。その隠蔽と癒着の構造から、「生命よりも経済」優先の姿勢が浮き彫りになる。

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原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書)

原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書) 著者:有馬 哲夫 出版社:新潮社

ここから日本の原発は始まった

 1950年代、米国の大気中核実験に対する反核運動で盛り上がる日本人の反米感情を抑えるため、正力松太郎元読売新聞社主と米国CIAが協調して親米工作を行った。公開された米国の機密文書などから、その延長上で「原発の父」正力氏らが核の平和利用という名のもと、原発を日本に導入した経緯が明かされる。

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福島原発の真実 (平凡社新書)

福島原発の真実 (平凡社新書) 著者:佐藤栄佐久 出版社:平凡社

原発政策をめぐる国との闘い

 原子炉の停止、プルサーマル拒否、核燃料税引き上げなど、原発政策をめぐって国に異を唱えた前福島県知事の闘いの記録。東電の度重なるトラブル隠し、抗議に対する不誠実、内部告発の握りつぶしなど、利権擁護になりふり構わぬ官僚と東電の「病根」の深さが語られる。知事職を追われた背景もわかる告発の書。

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「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか 著者:開沼 博 出版社:青土社

原子力村と服従のメカニズム

 「虚ろな安心がもたらすのは愚かな反復でしかない」。福島県生まれで社会学が専門の東大大学院生による福島原発の研究書。戦後日本の政治経済をふまえた綿密な調査から、中央と電力を供給する地方の「服従のメカニズム」を分析。原発を〝能動的〟に導入した福島の今日の「圧倒的なリアリティ」が見えてくる。

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官僚の責任 (PHP新書)

官僚の責任 (PHP新書) 著者:古賀 茂明 出版社:PHP研究所

天下りと省益優先を糾弾する

 公務員制度改革を唱える経産省の〝改革派〟現役官僚が、有能とされた人材が「国を食いつぶすだけの存在」になっていく実態を紹介。福島原発事故拡大の原因は、監督する立場にありながら「天下り」先の東電に逆らえぬ官僚にあると指弾。全ての天下りを政治主導で廃止し、原発の是非は「国民投票で」と提唱する。

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原発官僚 漂流する亡国行政

原発官僚 漂流する亡国行政 著者:七尾和晃 出版社:草思社

国民不在の歪んだ原発政策

 エネルギー政策を進めるなかで、官僚はなぜ日本を〝原発列島〟へと導いたのか。経済産業省の現役官僚が旧通産省時代以降の担当官僚らを取材し、生々しい証言から、原発利権をめぐって、国益よりも省益を優先させた「霞ヶ関の歪んだ論理」を浮き彫りにする。国民不在のエネルギー政策をただすルポ。

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原発文化人50人斬り

原発文化人50人斬り 著者:佐高 信 出版社:毎日新聞社

〝原発翼賛体勢〟を告発する

 著者は辛口で知られる経済評論家。原発推進には膨大な宣伝費が投入され、ここに学者や文化人、タレントやジャーナリストらが動員された。影響力のある彼らが「安全神話」の拡大に寄与した責任を重視。「戦犯」「鈍感」と糾弾し、政治家や電力会社、官吏やメディアを含めた〝原発翼賛体制〟を告発する。

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福島原発人災記――安全神話を騙った人々

福島原発人災記――安全神話を騙った人々 著者:川村 湊 著 出版社:現代書館

「安全」を叫んだ原子力村を問う

  著者は原発の門外漢を自認する文芸評論家。大惨事を前にできることを自問し、3・11から25日までの2週間を、原発を推進してきた重要人物の公式発言収集に没頭。「安全」を連呼する彼らの欺瞞と現在進行形で拡がる被災とのズレが、悲しいほど浮き上がる。原子力村が招いた人災を問う怒りの記録。

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大津波と原発

大津波と原発 著者:内田 樹、中沢新一、平川克美 出版社:朝日新聞出版

「思想の問題」としての原発

  「津波と原発事故はまったく異なる事象」「日本の自然思想に立脚した緑の党のようなものをつくろう」「東京の使命は終わった」。哲学や宗教学などを専門とする文化人が3・11の大震災と原発事故を、新しい日本を組み立てる「思想の問題」として語り合い、原子力エネルギーに依存しない社会モデルを提唱する。

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「原子力ムラ」を超えて ポスト福島のエネルギー政策 (NHKブックス)

「原子力ムラ」を超えて ポスト福島のエネルギー政策 (NHKブックス) 著者:飯田 哲也、佐藤 栄佐久、河野 太郎 出版社:NHK出版

新エネルギー政策と未来像

  「将来世代に対して、後悔も言い訳もない活動を」「大臣がまたも役人に動かされている」「正しい政治主導を」--環境エネルギーの研究者、脱原発を公言する前福島県知事と国会議員が、福島原発事故を招いた「原子力ムラ」の変わらぬ姿勢を批判し、フクシマ後の自然エネルギーへの政策転換と未来像を具体的に示す。

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原発を終わらせる (岩波新書)

原発を終わらせる (岩波新書) 著者:石橋 克彦 出版社:岩波書店

脱原発後の社会構築は可能

1号機~4号機が放射性物質をまき散らすなど、原発事故史上類をみない大惨事となった福島の事故。東電・政府の情報開示が遅れるなか、後藤政志、今中哲二氏ら14人の識者が「安全神話」を徹底検証。経済・産業構造の変換、公務員制度改革などをふまえた脱原発への道筋を示し、「それは可能」と言い切る。

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原発はいらない (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-3-①)

原発はいらない (幻冬舎ルネッサンス新書 こ-3-①) 著者:小出 裕章 出版社:幻冬舎ルネッサンス

スローライフ文化への移行を

 原子力研究にたずさわりながらも40年間、その廃絶を訴えてきた京都大学の反骨助教が、福島原発事故後に放射能による〝汚染列島〟と化した日本の現状を分析。具体的なデータを示しながら、原発をなくすことで日本を危機的状況から救う道を示し、「強欲文化」から「スローライフ文化」への移行を提言する。

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