アフリカを読む

 ナイジェリアにセネガル、ルワンダ、ウガンダ、さらにはアフリカから奴隷として連れ去られた人たちの子孫が住むアメリカまで。アフリカの多様性を感じられる本を紹介します。

黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集) 著者:リシャルト・カプシチンスキ、工藤 幸雄、阿部 優子、武井摩利 出版社:河出書房新社

黒檀 [著]リシャルト・カプシチンスキ

リシャルト・カプシチンスキ(1932-2007)は世界的なジャーナリストでありノンフィクション作家であり詩人、何度かノーベル文学賞の候補に上がったという二十世紀ポーランドを代表する文筆家である。『黒檀』は、アフリカ諸国が西欧から独立し始めた1960年前後から、ポーランドの新聞記者としてアフリカ各地を飛び回る間に、各地の人々の生活と対峙した著者によって書かれた、今現在のアフリカに通じる作品である。 …もっと読む

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半分のぼった黄色い太陽

半分のぼった黄色い太陽 著者:チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、くぼた のぞみ 出版社:河出書房新社

半分のぼった黄色い太陽 [著]チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

1967年に勃発したナイジェリアの「ビアフラ戦争」を、77年生まれのナイジェリア人女性作家が描いた長編。昨年、国際ペン東京大会のため来日したアディーチェは、シングル・ストーリーの危険性を説き、本作を「戦争のステレオタイプに挑戦した作品」と位置づけた。100万人以上が犠牲になったとされるビアフラを舞台に、人々は「どのように笑い、恋に落ち、悲しむのか」。史上最年少オレンジ賞受賞作。

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世界の食文化〈11〉アフリカ

世界の食文化〈11〉アフリカ 著者:小川 了、石毛 直道 出版社:農山漁村文化協会

世界の食文化11 アフリカ [著]小川了

主に西アフリカのセネガルでフィールドワークをしてきた文化人類学者が、サハラ以南のアフリカを「食」という観点からとらえようと試みた。米やマニオク(キャッサバ)、トウジンビエといったアフリカ各地の主食と調理法の紹介のほか、セネガルの代表的料理「チェブ・ジェン」や「スープ・カンジャ」の作り方・食べ方についての詳細なレポートも。食べ物だけでなく、鍋やこん炉など、「食」に欠かせない道具についても触れられている。読むだけでアフリカ料理が食べたくなる一冊。

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ピスタチオ

ピスタチオ 著者:梨木 香歩 出版社:筑摩書房

ピスタチオ [著]梨木香歩

フリーのライターとして働く「棚」は、取材のためウガンダへ渡った。不可解な死に方をした友人がかつて過ごした土地で、何者かに導かれるようにして呪術師や、双子の「片われ」をゲリラに連れ去られた女性とめぐりあう。棚がウガンダへ「よばれた」のは、誰のためのどんな物語を紡ぐためだったのか――。『西の魔女が死んだ』で知られる梨木香歩が描くアフリカは、死と生と、静謐さに満ちている。

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絵はがきにされた少年 (集英社文庫)

絵はがきにされた少年 (集英社文庫) 著者:藤原 章生 出版社:集英社

絵はがきにされた少年 [著]藤原章生

1995年から6年間、毎日新聞の特派員だった著者は、各地で丹念に老人の話を聞き歩く。「殺し合い。それは風のようにやってくる。雪のようには来ない」といった老人の言葉とともに、薄膜をはぐように記憶の中の風景や空気を書き留めていく。割り切れないものは割り切らず、強引に踏み込みすぎるわけでもない。全14編を読み進めると、著者が新聞記事を超えて伝えたかった世界が少しずつ見えてくる。

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ルワンダ ジェノサイドから生まれて

ルワンダ ジェノサイドから生まれて 著者:ジョナサン ドーゴヴニク、竹内 万里子 出版社:赤々舎

ルワンダ ジェノサイドから生まれて [著]ジョナサン・トーゴヴニク

1994年にルワンダでジェノサイドが起きたとき、多くのツチの女性が組織的な性的暴力の被害にあった。この写真集は、性的暴力によって生まれてきた子どもとその母親の肖像写真、そして母親へのインタビューからなる。「この子を決して愛していない」と語る女性もいれば、殺そうと思っていた赤ん坊を、愛さずにはいられなくなったという女性もいる。まるで時間が止まっているかのような母子の写真をみていると、「母性」というわかりやすい言葉が及ばない現実について考えさせられる。

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世界中のアフリカへ行こう―「旅する文化」のガイドブック

世界中のアフリカへ行こう―「旅する文化」のガイドブック 著者:中村 和恵 出版社:岩波書店

世界中のアフリカへ行こう 〈旅する文化〉のガイドブック [著]中村和恵

編者は「アフリカはアフリカだけではなく、いまや世界中にある、とおもう」と書く。奴隷制と植民地支配を背景にアフリカ大陸から離散した人たちが生み出し、現在に至る「旅する文化」。レゲエやヒップホップなどの音楽やダンスとともに、マニオクやトウモロコシといった食物の往来を通して、大西洋両岸の交錯が描かれる。「純粋な文化」を裏切り続ける多様なアフリカを知る一冊。

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ブルース・ピープル-白いアメリカ、黒い音楽 (平凡社ライブラリー)

ブルース・ピープル-白いアメリカ、黒い音楽 (平凡社ライブラリー) 著者:リロイ・ジョーンズ(アミリ・バラカ)、飯野 友幸 出版社:平凡社

いわば「旅する文化」を「変わりゆく、おなじもの」と詩的に表現したのが、リロイ・ジョーンズ(後にアミリ・バラカに改名)。原著の初版は1963年、キング牧師がワシントン大行進で「私には夢がある」と演説した年である。アフリカとのつながりを断ち切られた黒人奴隷たちが残した「ブルース」に、「変わりゆく、おなじもの」が浮かび上がる。60年代ブラック・パワーのバックボーンとなった名著。これもまた一つのアフリカ。

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