2011年に「ブック・アサヒ・コム」から売れた本ベスト10作品を発表します。1位に輝いた『40歳からのモテる技術』のほか、東日本震災後にあらためて評価された吉村昭の『三陸海岸大津波』や、書評がよく読まれた『困ってるひと』などがランクインしました。(データ協力:アマゾン・ジャパン)

40歳からのモテる技術

40歳からのモテる技術 著者:青木一郎 出版社:CCCメディアハウス

中年男性のイメージアップ本

 外見改造法から会話力アップの方法、若い女性との出会い方までを網羅した、中年男性向けの「恋愛ノウハウ」本。著者はIBM出身の「恋愛コンサルタント」。薄毛や加齢臭への対処法といった具体的な戦略が参考になる。また、出会いの場としてのSNSの活用法や女性に好感がもたれるメールなど、いまや恋愛において欠かせないツールであるネットについての記述も豊富。

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

困ってるひと

困ってるひと 著者:大野 更紗 出版社:ポプラ社

制度の谷間の難病、挫けそうでも笑う

中島岳志さんの書評より

 ミャンマーの難民問題を研究する24歳の女性が、突然、難病にかかった。病名は「筋膜炎脂肪織炎症候群」。免疫システムが正常に制御されず、全身に炎症がおこる。何十種類もの薬を服用しつつ、熱、倦怠(けんたい)感、痛みに苦しむ毎日が続く。本書は、発病からの苦闘を描いたユーモアたっぷりの闘病ノンフィクションだ。ネット連載時から話題になり、ツイッター上では絶賛の声があふれた…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない (ノンフィクション 知られざる世界)

犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない (ノンフィクション 知られざる世界) 著者:今西 乃子、浜田 一男 出版社:金の星社

ただ捨てられる命

 飼い主に捨てられるなどして、年間30万匹近い犬や猫が「殺処分」されるなか、愛媛県動物愛護センター(松山市)の職員の姿を描いた児童書「犬たちをおくる日」(金の星社)が反響を呼んでいる。同センターは命の大切さに気づいてもらおうと、殺処分の様子を原則公開している全国でも珍しい施設。ペットの最期に向き合う職員らの思いを聞いた…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

鈍行列車のアジア旅 (双葉文庫)

鈍行列車のアジア旅 (双葉文庫) 著者:下川 裕治、中田 浩資 出版社:双葉社

アジア鈍行列車紀行

 どらくの人気コラム「クリックディープ旅」の著者、下川裕治さんが連載した「クリックディープ旅 世界の鈍行列車編」をまとめたもの。タイ、マレーシア、ベトナム、中国、台湾、韓国、フィリピンを鈍行列車で巡る旅。写真も豊富で、旅する気分を味わわせてくれる一冊。現在、下川さんはどらくにて「週末アジア旅」を連載中。

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)

ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書) 著者:森山 徹 出版社:PHP研究所

愉快な実験で示す斬新な定義

福岡伸一さんの書評より

 ダンゴムシ、見たことありますよね。ムシと呼ばれつつも、昆虫ではなくエビやカニの仲間。その証拠にゆでると赤くなる(試さないでね)。大胆な本である。まず心とは何かずばりと定義する。そしてすぐに結論。ダンゴムシにも心はある。で、おもむろに数々の愉快な実験の記録。この構成が、編集者の入れ知恵ではなく、著者自らの企てだとすればこの人はなかなかのストーリーテラーだ。迷路に入れるとちゃんと出口を探り当てる。袋小路に追い込むと突然、壁を登りだした。水路で囲むと水がきらいなのにダイビングして向こう岸にたどりつくものが現れる…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

震災と鉄道全記録 鉄路よ熱く甦れ (アエラムック)

震災と鉄道全記録 鉄路よ熱く甦れ (アエラムック) 著者: 出版社:朝日新聞出版

鉄道の現状と復興への道のり伝える

 津波、地震にくわえ、原発事故といういわば「人災」にも見舞われた東日本大震災。これらの災害の影響をすべて受けたのが、関東と東北を結ぶ幹線だった常磐線です。日暮里(東京都)|岩沼(宮城県岩沼市)343キロ中、現在も久ノ浜(福島県いわき市)|亘理(宮城県亘理町)間の111キロが運行を休止したまま。全通から113年の歴史を持つ常磐線は、かつてないほどの長期間にわたる分断を今、経験しています。アエラムック「震災と鉄道全記録」では津波と原発のダブルパンチに見舞われた常磐線の現状と復興への道のりを、多くの写真とともに克明に伝えています…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

三陸海岸大津波 (文春文庫)

三陸海岸大津波 (文春文庫) 著者:吉村 昭 出版社:文藝春秋

震災記録を超える「文学」

コラム「売れてる本」(筆者・佐々木敦さん)より

 日本を代表する歴史小説の大家であり、2006年に79歳で没した吉村昭が、1970年に刊行した書物である。明治29年、昭和8年、昭和35年の3度にわたり青森・岩手・宮城の三陸地方を襲った大津波の体験者への取材を元にした、著者の真骨頂というべき「記録小説」だが、このたびの震災を受けて文庫版が大増刷された。フィクション、ノンフィクションを問わず、地震や津波にかんする本は「売れてる」そうだが、題材といい題名といい、はからずもきわめて時宜にかなっているとも思える本書は、しかし数多(あまた)の「震災本」の類いとは、いささか趣が異なっている…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

アスペルガーですが、 妻で母で社長です。

アスペルガーですが、 妻で母で社長です。 著者:アズ直子 出版社:大和出版

アスペルガーのことがよくわかる

週刊朝日のコラム「話題の新刊」(筆者・土屋敦さん)より

 片付けられない、空気が読めない、思ったことを全部言ってしまう、楽しいと大騒ぎし、すぐに落ち込む、時間を守れない、道に迷う……。これらは「ADD(注意欠陥障害)の傾向の強いアスペルガー症候群」と診断された著者の、日々の生活における「症状」である。 幼いときからいじめられ、会社での人間関係もうまくいかない。それを克服し、うまく生きる方法論を紹介したのが本書だ…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

勤めないという生き方

勤めないという生き方 著者:森 健 出版社:メディアファクトリー

仕事と生きることが一致する喜び

江上剛さんの書評より

 去年、自殺者数は13年連続3万人を超えた。今回の特徴は就職失敗による自殺が、前年比で2割増になったことだ。その中には、53人の学生が含まれている。2007年の3・3倍。超氷河期と言われる厳しい就職環境を反映しているのだろう。本書には13人の勤めないという生き方を選んだ人たちが登場する。例えば、東京大学医学部からワコールに入社したが、手染め職人になった人、京都大学大学院からトヨタに就職したが島根県の隠岐島で島起こしをしている人などだ…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス)

宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス) 著者:村山 斉 出版社:講談社

最新宇宙論入門 

週刊朝日のコラム「話題の新刊」(筆者・三嶋伸一さん)より

 素粒子の1つ「ニュートリノ」が光速よりも速いという実験結果が話題になった。素粒子理論の第一人者である著者も積極的に発言していた。その人が書いた最新宇宙論の入門書だ。近年の観測結果から、私たちが知っている原子や素粒子などの物質は宇宙全体の約5%しかないことが分かった。残りは正体不明の「暗黒物質」と「暗黒エネルギー」で、これらが銀河の生成や宇宙の膨張の張本人であるのみならず、もしかしたら私たちの知らない「異次元」からの使者かも知れないという…もっと読む

  • ブックアサヒコム書店
  • アマゾン
  • 楽天
  • 紀伊国屋
  • TSUTAYA

ページトップへ戻る