村上春樹の翻訳小説

 サリンジャー、カポーティ、フィッツジェラルドなどの名作から、殺人犯の精神を描いたノンフィクション、イギリスの新鋭作家の異色作まで、村上春樹さんが翻訳した作品は世界文学の鼓動を伝えています。本読みのプロによる書評を手がかりに、村上ワールドを作る翻訳を読み返してみませんか。

極北

極北 著者:マーセル・セロー、村上 春樹 出版社:中央公論新社

■人の心問う異色の「近未来」小説

 英国出身の著者は、小説家である傍らドキュメンタリー番組制作にも携わっており、本書はチェチェンやチェルノブイリ近郊の取材から着想を得た迫真の「近未来」長編小説である。
 酷寒の北の地のゴーストタウンで、生まれ育った家に独り住み続ける「私」。かつては質素ながら平和だった街の…続きを読む

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キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ 著者:J.D.サリンジャー、村上 春樹 出版社:白水社

さあ、ホールデンの声に耳を澄ませてください。 村上春樹の新しい訳でお届けする 新世代の『ライ麦畑でつかまえて』 J.D.サリンジャーの不朽の青春文学『ライ麦畑でつかまえて』が、村上春樹の新しい訳を得て、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』として40年ぶりに生まれ変わりました。ホールデン・コールフィールドが永遠に16歳でありつづけるのと同じように、この小説はあなたの中に、いつまでも留まることでしょう。雪が降るように、風がそよぐように、川が流れるように、ホールデン・コールフィールドは魂のひとつのありかとなって、時代を超え、世代を超え、この世界に存在しているのです。さあ、ホールデンの声に(もう一度)耳を澄ませてください。

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グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) 著者:スコット フィッツジェラルド、Francis Scott Fitzgerald、村上 春樹 出版社:中央公論新社

■海外文学ファンお待ちかねの村上訳

 経済的繁栄を謳歌(おうか)する20年代のアメリカ。ニューヨーク近郊の高級住宅地では、裕福な人々の羽目を外したパーティーが日ごと夜ごとに開かれていた。その地に住む青年ニック・キャラウェイは、謎めいた隣人ジェイ・ギャツビーから、ある頼み事をされる。しかし、それは悲劇の始まりだった。
 スコット・フィッツジェラルドが25年に発表したこの小説は、一時は忘れられた作品になっていたが、現在ではアメリカ文学を代表する作品のひとつとなっている。英米文学者・野崎孝による…続きを読む

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急行「北極号」

急行「北極号」 著者:クリス・ヴァン・オールズバーグ、Chris Van Allsburg、村上 春樹 出版社:あすなろ書房

■サンタの鈴の音は聞こえますか

 サンタを待つ少年の前に現れたのは、白い蒸気につつまれた蒸気機関車、急行「北極号」だった。
 機関車の行き先は「北極点」。少年はクリスマスイブの夜、その列車で北極点まで旅をする。すべてのクリスマスのおもちゃは、この北極点の町で作られているのだった。少年は幸運にも、子供たちの中から選ばれ、プレゼント第一号をもらうことになる。それは、少年がかねてほしかった、サンタのそりについた銀の鈴だった。そして…続きを読む

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