ブック・アサヒ・コム1周年 人気書評ランキング

 ブック・アサヒ・コムは8月10日にサイトオープン1周年を迎えました。マイ本棚会員のみなさまのごひいき、ありがとうございます。
 1周年を記念し、この1年間で多く読まれた書評を紹介します。ネットの話題を反映した時事的な書評が好まれる一方で、電子書籍を読み解く「本の達人」も人気があります。「本の達人」はブック・アサヒ・コムのオリジナルコンテンツで、4人の「達人」が電子書籍の名著を掘り起こします。
 今後もみなさまの読書のお役に立ち、またたくさん読んでいただける記事を発信していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影

NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影 著者:春日 真人 出版社:NHK出版

■数学者の人生を狂わせたポアンカレ予想

 宇宙はどんな形をしているのか? 高校生のとき、ある有名な天文学者の講演があり、このように質問したところ、「宇宙は詩である」とか答えられ、ごまかされてしまった。だが、誰であれ、宇宙全体の形については、だいたい丸いと想像するのではないか。どこにも穴のあいていない丸(球)のごときものとして、宇宙を思い描くだろう。
 だが、ここでひとつの問題にぶつかる。紙に描かれた丸を、われわれがまさに「丸い」と認識できるのは、その丸が2次元空間(平面)に属していて、われ…続きを読む

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道化師の蝶

道化師の蝶 著者:円城 塔 出版社:講談社

■石原慎太郎と芥川賞の「オウンゴール」?

 公職にある〝テロリスト〟さながら「間違いすぎ」の発言を繰り返し、そうすることで自身を否定されるべき「恐ろしいもの」として屹立(きつりつ)させつつ、そのような自分が正しく否定=埋葬される期待を暗に抱いている--石原慎太郎についてそう書いたのは3カ月前の本欄だった。
 とはいえ、論理的にはそう結論が導き出せるにしても、現実の彼がそういうひとであると確信していたわけではない。「だったらいいな」と期待しこそすれ、そこまでキュートにマゾヒスティックであるよりは、たんにマッチョなのだろうとタカをくくってもいたのである。
 ところが。そんな石原氏が、またもや期待どおりに「バカみたいな作品ばっかり」と暴言を吐き…続きを読む

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中国嫁日記 一

中国嫁日記 一 著者:井上 純一 出版社:エンターブレイン

40歳オタク日本人の元に中国から嫁が来た!! 2010年の7月の開始以来、あっという間に話題をよび、メディアでも多数取り上げられた大人気ブログ「中国嫁日記」がついに書籍化!! 公衆トイレに紙があることに感動! 味噌汁に香菜!? 中国嫁・月(ユエ)の珍行動と慣れない日本語に思わず吹き出すこと間違いなし! そして、いつの間にかこんなお嫁さんがほしくなる!? 書籍化にあたり、ふたりの出会いを描いた約50ページの書下ろし漫画を収録!!

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バカに見える日本語 (青春新書インテリジェンス)

バカに見える日本語 (青春新書インテリジェンス) 著者:樋口 裕一 出版社:青春出版社

■何げないひと言で、あなたの知性を人に疑われないために

 樋口氏は、250万部ベストセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者でも知られる、受験小論文指導の第一人者。そのものズバリのタイトルがついた本書では、よく耳にするものの、なぜか聞き手を微妙な気持ちにさせる言葉について、実に的を射た解説を加えている。
 「私って○○じゃないですか」「ヤバいですよ」などの若者フレーズのほか、親や上司も口にしがちな「わかりきった話」「いまの若者は」「そのうちわかる」なども俎上(そじょう)に載せられる。「みんな言ってます」「ご存じないんですか?」…続きを読む

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やってはいけない筋トレ (青春新書インテリジェンス)

やってはいけない筋トレ (青春新書インテリジェンス) 著者:坂詰 真二 出版社:青春出版社

■確実に成果を出す筋トレについて科学的視点に基づいて解説する

 まずタイトルが挑発的である。ページをめくれば、「この動作は実際には筋トレになっていません」など、筋トレを実践している人をドキリとさせる言葉にお目にかかる。しかし著者の主張は首尾一貫している。要は、筋肉の特徴や体についての正しい知識に基づいて、少ない労力で最大の効果が得られる「効率的な筋トレ」とは何か、具体的に説いているのである。
 読者のなかには思うように効果が出ないと悩んだり、お腹(なか)をひっこめるためにまず何から始めれば…続きを読む

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母の遺産―新聞小説

母の遺産―新聞小説 著者:水村 美苗 出版社:中央公論新社

家の中は綿埃だらけで、洗濯物も溜まりに溜まり、生え際に出てきた白髪をヘナで染める時間もなく、もう疲労で朦朧として生きているのに母は死なない。若い女と同棲している夫がいて、その夫とのことを考えねばならないのに、母は死なない。ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?親の介護、姉妹の確執…離婚を迷う女は一人旅へ。『本格小説』『日本語が亡びるとき』の著者が、自身の体験を交えて描く待望の最新長篇。

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