芥川賞・直木賞受賞者の本

 芥川賞・直木賞といえば、日本の文学作品に関する最高の賞として有名です。過去の受賞者はすごいメンバーばかり。その本を集めてみました。(受賞作品以外を紹介している場合もあります)

コンビニ人間

コンビニ人間 著者:村田 沙耶香 出版社:文藝春秋

■村田沙耶香「コンビニ人間」

コンビニエンス・ストアでアルバイトする30代の未婚女性―という作者と重ね合わせたような主人公が現実世界を照射、日常と非日常の境目のあいまいさを浮き彫りにする。2016年の第155回芥川賞受賞作。

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死者の奢り・飼育 (新潮文庫)

死者の奢り・飼育 (新潮文庫) 著者:大江 健三郎 出版社:新潮社

■大江健三郎「飼育」

1990年代にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎の初期の傑作「飼育」。主人公は子どもで、戦争中、村に墜落した敵の飛行機に乗っていた黒人兵を「捕虜」にして仲良くなるが、あるとき黒人兵に人質に取られてしまい、救出に来た主人公の父親が黒人兵を殺す。みずみずしい子どもの世界と、大人の世界の秩序との対比が見事で、ほろ苦い「成長」の物語でもある。

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どくとるマンボウ航海記 (角川文庫)

どくとるマンボウ航海記 (角川文庫) 著者:北 杜夫 出版社:角川書店

■北杜夫「どくとるマンボウ航海記」

「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞、「幽霊」や「楡家の人びと」などの名作もある北杜夫だが、一般には「どくとるマンボウ」シリーズが有名かもしれない。「航海記」は、船医として漁業調査船に乗り組み世界を航海する主人公のドタバタ劇で、「青春記」「昆虫記」などと並んで人気の作品。

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新装版 限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

新装版 限りなく透明に近いブルー (講談社文庫) 著者:村上 龍 出版社:講談社

■村上龍「限りなく透明に近いブルー」

現在でもテレビなどで活躍する村上龍のデビュー作にして芥川賞受賞作。東京の米軍基地の近くを舞台に、若い男女の性や暴力を描いた衝撃作。ベストセラーになり映画化もされた。

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火花

火花 著者:又吉 直樹 出版社:文藝春秋

■又吉直樹「火花」

お笑いコンビ「ピース」又吉直樹の第153回芥川賞受賞作で、空前のベストセラーになった。又吉は以前から「文章のうまさ」に定評があり、芸人がたまたま書いて受賞した作品と考えてはいけない。2015年最大の話題作と言えそうな本作、特に小難しいところはないので、ぜひ一読を。

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遠い海から来たCOO (角川文庫)

遠い海から来たCOO (角川文庫) 著者:景山 民夫、宇野 亜喜良 出版社:角川書店

■景山民夫「遠い海から来たCOO」

放送作家出身で、若くして死去した景山民夫の直木賞受賞作。太平洋の島で暮らす学者の息子と海洋生物との触れあいを描いた小説。物語の後半は大国の海洋核実験の話になり、急速に社会派の様相を呈するが、前半とのトーンの違いに戸惑う読者もいる。

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河畔に標なく (集英社文庫)

河畔に標なく (集英社文庫) 著者:船戸 与一 出版社:集英社

■船戸与一「河畔に標なく」

「虹の谷の五月」で直木賞に輝いた船戸与一の、ミャンマーを舞台にした冒険小説。船戸は「砂のクロニクル」(山本周五郎賞など受賞)といった作品でも有名である。船戸のミャンマー取材旅行に同行した作家の高野秀行(早大の後輩)は、公共交通機関をほとんど使わずクルマで移動する船戸が「地べたを這わなきゃ、何もわかんねえだろう」と言うのを紹介しつつ、「地べたを這っているのは車だろ」という趣旨のことを書いている。高野の作品と合わせて一読を。

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文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫) 著者:京極 夏彦 出版社:講談社

■京極夏彦「魍魎の匣」

「後巷説百物語」で直木賞を受賞した京極夏彦の伝奇的長編ミステリ。かなり分厚い本だが、読みにくいところは特にない。一見おどろおどろしい雰囲気にもかかわらず、次々と現れる謎と、それが最後には論理的にきちんと解決される内容はミステリとして秀逸。

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どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫) 著者:東野 圭吾 出版社:講談社

■東野圭吾「どちらかが彼女を殺した」

「容疑者Xの献身」で直木賞を受賞、多彩な作風で知られる東野圭吾。直木賞作の叙述トリックも見事だが、この「どちらかが彼女を殺した」は本格推理小説ファンの間でよく話題にのぼる作品だ。殺人事件の容疑者は最初から2人に絞られているが、どちらが真犯人なのかは作中では最後まで説明されない。よく読めば分かるのだが、かなりよく読まないと分からない……。

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流

流 著者:東山 彰良 出版社:講談社

■東山彰良「流」

第153回直木賞(2015年)受賞作。受賞会見で「台湾に生まれて日本に育った私には、アイデンティティーの問題が常にある。どちらでも『お客さん』だった」と述べた東山。これは初めて本格的に家族を書いた作品だが、物語の中で家族・個人と国家・歴史が縦横無尽に描かれる様は見事。

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緋(あか)い記憶 (文春文庫)

緋(あか)い記憶 (文春文庫) 著者:高橋 克彦 出版社:文藝春秋

■高橋克彦「緋い記憶」

直木賞受賞作。ひょんなことから昔の「住宅地図」を手に入れる主人公。おかしい。幼い頃よく遊びに行ったはずのあの娘の家がない……。ページを繰る手が止まらない傑作短編だ。本はこの「緋い記憶」も収録された連作短編集。テーマは「記憶」で、恐怖は味つけに使っただけというが、読んでいるとどこか背中がゾクゾクしてくる。ほかに「ねじれた記憶」という作品の評価も高い。

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