芸人・板尾、日記に見せた素顔

2013年02月11日

板尾創路=松本敏之撮影

 シャープペンシルで大学ノートに書きためた日記を、出版し続けている芸人がいる。俳優や映画監督でもある板尾創路(いつじ、49)だ。「もともとあんまり人に自分の気持ちを話さないので、こういうところに恥ずかしいことや自慢したいことなど何もかも書くことで、バランスがとれている感じがします」
 「板尾日記」は2005年から書き始め、1年分を次の年に出版。今月20日発売予定分が8冊目だ。ドラマや舞台、映画などへの仕事ぶりが垣間見え、共演者への評価やスタッフへの愚痴、妻の料理が食べられる喜びなどが、淡々とつづられている。
 したためるのは基本的に毎日夜、家や仕事先のホテルで。「自分を客観的に見ている自分が書いている」が、「説明的になるのも違うのかなと」思って、わかりやすい書き方はしていない。「時期がずれて出るので怖さがない。人に読まれる感覚がマヒして筆が過ぎることもあります」
 印象的なのは家族への愛情だ。09年に死去した幼い長女の月命日には長女に語りかけ、昨年の大みそかには6月に次女が生まれたことで「かなしみが癒やされた年だった」と振り返る。
 同じ年頃の子どもを持つ読者に共感されている。芸人仲間の今田耕司にとっては、板尾のやっていることを「1年遅れの日記で初めて知る」という良い機会になっているそうで、人によって読む動機は様々だ。

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