『あなたの人生を変える睡眠の法則』 著者に聞く

2013年02月27日

作業療法士の菅原洋平さん。休業中の社員の復帰前の相談に応じることもある=静岡市葵区

 日々暖かくなり、進学や就職を前に環境が変わる人も多い春先は、睡眠で悩む人が増える季節でもあるという。「ぐっすり眠りたい」と願う人向けのビジネスに携わる専門家らを訪ね、上手に眠る方法を聞いた。
 睡眠研究のスペシャリストが静岡市にいる。作業療法士で、睡眠改善インストラクターの肩書も持つ菅原洋平さん(34)。県内外の企業から社員研修の講師として招かれ、「うまく眠るコツ」を伝授している。
 脳治療の専門病院でリハビリに携わり、治療の効果を引き出す術として睡眠のメカニズムを研究してきた。昨春、病院を退職して起業。「睡眠は自分でコントロールできる。その術を健康なうちに知ってもらえば、病気になる人を減らすこともできる。起業は、そんな思いからでした」
 菅原さん自身、掛川市で過ごした少年時代は不眠で苦しんだ。「朝、ぼーっとしたまま登校し、夕方、帰ると疲れて寝る毎日。この『夕方眠る』というのは最悪の生活習慣ですが、そんなことは誰も教えてくれなかった。知っていれば人生は変わったと思います」
 朝に起床する場合、体温は夕方に最も高くなり、未明にかけて下がっていく。ところが、夕方に寝てしまうと、このリズムが崩れ、肝心の夜に体温が下がらずに眠れなくなるという。
 朝の習慣も重要だ。「目覚めたら窓の近くへ行き、光を感じて脳を覚醒させること。春先は1年で最も気温の変化が大きく、気温の上昇に体を順応させるためにも、特に大切です」
 休日の「寝だめ」にもコツがある。遅くまで寝たまま、はだめ。「朝、普段起きる時間帯に部屋をいったん明るくし、二度寝をすればリズムは崩れません」
 菅原さんの指導や講演活動は目下、長時間や昼夜逆転の勤務が多い業種をはじめとした企業向けが中心。一般向けには昨年9月、初の著書「あなたの人生を変える睡眠の法則」を出版。首都圏などで話題となり、増版(現在第6版、計1万部超)を重ねている。4月には妊婦向けのDVD「睡眠セルフケア」(菅原さん監修)も発売予定だ。
 「睡眠をコントロールする術は、一度身につければ生涯使えます。規則的な生活が難しい人ほど、ぜひ学んで人生に生かしてほしい」と呼びかけている。著書などの情報は、菅原さんが代表を務める株式会社「ユークロニア」のホームページ(http://activesleep.net/)で参照できる。

関連記事

ページトップへ戻る