「有頂天家族」7年越しの続編 森見登美彦さん

[掲載]2015年04月14日

森見登美彦さん=7日午前、京都市中京区、滝沢美穂子撮影 拡大画像を見る
森見登美彦さん=7日午前、京都市中京区、滝沢美穂子撮影

表紙画像 著者:森見 登美彦  出版社:幻冬舎

 作家・森見登美彦さんの人気小説の続編『有頂天家族 二代目の帰朝(きちょう)』(幻冬舎)が出た。アニメ化もされた前作『有頂天家族』から、7年を経ての刊行だ。
 前作同様、話の中心は狸(たぬき)の「下鴨家」一家。天狗(てんぐ)親子の確執や狸たちの恋を織り交ぜながら物語は進み、クライマックスでは前作の因縁が残る狸の2家族、下鴨家と夷川(えびすがわ)家の命運がもつれ合う。
 「話の骨格だけなら(映画の)『ゴッドファーザー』みたいなもの」と森見さんは言う。血筋や身分をめぐって繰り広げられる、濃密な喜怒哀楽。でも主人公は狸だから、物語はこの作家独特のとぼけた空気に包まれて読者に届く。
 今作は、家族の物語としての広がりや深みを感じさせる内容になった。「(このシリーズは)ファンタジー色が強いからこそ、僕の心の中の希望や恐れみたいなものが生々しく出る。だから悩むし、満足がいくものにしたかった」
 『有頂天家族』は3部作の予定。完結編は天狗の争いに狸が巻き込まれる話にしたいという。「でも、まだまだこれから。事前にある設計図に沿って書くだけじゃ、せっかく小説を書くかいがない」(柏崎歓)

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