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本を音声で配信するサービス「フィービー」を運営するオトバンクは2月28日、「第3回 オーディオブックアワードを開催し、2011年にユーザーから支持を集めた作品を発表した。
大賞の「オーディオブック・オブ・ザ・イヤー」には、『夢をかなえるゾウ』(水野敬也著/飛鳥新社)が選ばれた。
(右の表彰式写真は、左から岩崎夏海氏、志茂田景樹氏、近藤麻理恵氏、水野敬也氏、上田渉氏)
老眼に朗報
オーディオブックは、本を音声で表現した「耳で読む本」。パソコンや音楽プレーヤーでダウンロードした音声ファイルを再生する。紙の書籍とほぼ同じような価格帯で、一人での朗読だけでなく、ラジオドラマ風に演出したものもあり、老眼が読書の切実な問題となる中高年層に人気がある。
過去に配信した7000以上の作品の中から、2011年にユーザーに人気のあった100作品をノミネート作品とし、フィービー会員が投票した。そのトップ10にユーザーのコメントや審査員の評価などを加味して、「オーディオブック・オブ・ザ・イヤー」を決めた。
ビジネス書の『夢をかなえるゾウ』は2008年のベストセラーで、インドの神ガネーシャが関西弁でしゃべり、サラリーマンに人生の指南をするストーリー。オーディオブックではガネーシャの声に声優の大川透氏を起用し、ユーモラスな掛け合いが楽しめる。活字を追う読書とは異なるエンターテインメント性が評価された。
受賞した水野敬也氏は「ちょっと前に、飛行機の中で『走れメロス』のオーディオブックを聞いて感動しました。作品の発表から間を置いてオーディオブックになり、このような賞をいただき再び注目されて光栄です」と挨拶した。
授賞式では志茂田景樹氏が新作のオーディオブック『盲導犬のんのんのかたみ』の一節を自身で朗読し、目の前に場面が想像できるような声の表現力を披露した。
オトバンクは創業8年で7000以上の作品をそろえ、会員数は7万人。月の販売数は1万冊に及ぶ。祖父が緑内障で失明した体験を持つオトバンクの代表取締役社長、上田渉氏は「聴き入る文化」をさらに広めたいと、「今後はユーザーから希望が高い文芸書の充実を図りたい」と語る。
★その他の受賞作
優秀作品賞
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
(岩崎夏海/ダイヤモンド社)
審査員特別賞
『人生がときめく片づけの魔法』
(近藤麻理恵/サンマーク出版)
文芸書部門 大賞
『池袋ウエストゲートパーク』
(石田衣良/文藝春秋)
ビジネス書部門 大賞
『伝える力』
(池上彰/PHP研究所)





