城好きをうならせる、古写真でみる幕末日本の134城

2013年09月03日

 日本各地で近年発見された城の古写真を集めた『レンズが撮らえた幕末日本の城』(小沢健志・三浦正幸監修、来本雅之編著)が刊行された。
 北は北海道・松前城から、南は沖縄・首里城まで、134の城を幕末~明治時代にかけて撮影した約720枚。
 「自治体の報告書でしか紹介されていないものはもちろん、個人所有の写真まで徹底的に調査しました」と担当者。地味ではあるが、城好きをうならせる、珍しいデータがぎっしり詰まっている。
 中でも、三重櫓が複数並んだ威容がうかがえる「大坂城本丸東面」(宮内庁書陵部蔵)や、明治時代中期に改築される前の、屋根に煙出しをつけた上台所の様子がわかる「名古屋城天守・小天守」(個人蔵)などは貴重。老朽化による取り壊しや戦災で失われてしまう以前の、各地の城の実情を伝える重要な資料と言えるだろう。山川出版社、1890円。

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