大分)小野さんの芥川賞受賞に歓喜 佐伯市の関係者ら

[文]柴藤六之助  [掲載]2015年01月16日

小野さんの兄史敬さんの遺影を抱え、受賞の連絡を受ける母の正子さんと父の紘さん=佐伯市蒲江 拡大画像を見る
小野さんの兄史敬さんの遺影を抱え、受賞の連絡を受ける母の正子さんと父の紘さん=佐伯市蒲江

表紙画像 著者:小野 正嗣  出版社:講談社

 第152回芥川賞を「九年前の祈り」で受賞した立教大文学部准教授の小野正嗣さん(44)は、佐伯市蒲江竹野浦河内(たけのうらごうち)出身だ。小野さんの作品が候補に挙がったのは4作目。15日夜、待ちわびた受賞の吉報に、旧友や恩師ら佐伯市の関係者の間に、喜びと祝福の輪が広がった。

 小野さんの実家では、母の正子さん(69)が昨年10月に亡くなった小野さんの兄の遺影を手に、父の紘さん(73)とともに、受賞の連絡をうけた。

 小野さんの母校、県立佐伯鶴城高校では生徒会役員や文芸部の生徒らがインターネット中継で、選考の結果発表を待った。小中高で小野さんの2年後輩だった同校の化学教諭小川裕(ゆたか)さん(42)も、受賞を喜んだ。

 小野さんとは幼なじみ。小野さんが帰郷すれば今でも、「まあ君」「ゆう君」と呼び合う仲だ。「幼なじみとして純粋にうれしい。さらに活躍してほしい」と今後に期待した。

 「教師と教え子という関係を超え、同じ時を過ごした人間として喜びを共有したい」と話すのは、旧蒲江町立河内(ごうち)中学校(廃校)3年のときに担任だった中野祐三さん(71)。

 「これまで頑張ってきたことに、これからも一生懸命励んでほしい」とエールを送った。

 佐伯鶴城高の近くにある書店は、版元の出版社や取次会社に対し、受賞作所収の単行本が増刷されたら、多めに配本してくれるよう頼んでいるという。

 佐伯市は「市民も待ちわびた吉報。受賞作は県南部の土地が舞台になっており親近感を感じる作品で、受賞は市にとっても大きな誇りです」とする西嶋泰義市長のコメントを出し、受賞を祝った。

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