(舞台裏)講談社ブルーバックス2000点突破

2017年03月12日

 科学新書の老舗、講談社のブルーバックスが刊行2千点を突破した。「断片的な知識でなく、全体像を知りたいという読者の欲求に応えてきた」と篠木(ささき)和久編集長。知的好奇心をしっかり満たす「本格派」というブランド化が奏功したようだ。
 創刊は、宇宙飛行士ガガーリンが「地球は青かった」と言った2年後の1963年。「科学を表す象徴的な色」と「ブルー」をシリーズの名称に使った。3年後に出たJ・A・コールマン著『相対性理論の世界』は100刷63万部。最多は後藤道夫著『子どもにウケる科学手品77』の76万部。主題の幅広さも魅力だ。
 編集部は10人。宇宙論から生命科学まで最新動向を理解するには知の蓄積が必要で、編集者として「鼻が利く」ようになるまで4、5年かかる。学界では知の細分化が進むが、著者の発掘や企画の選定で「広がりのある知を提供するよう留意している」と篠木氏は話す。

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