(オススメ 編集部から)恐竜博士が名作絵本を紹介 最新の知見も

2017年05月14日

 恐竜博士が最新の研究をもとに名作絵本を紹介する『深読み!絵本「せいめいのれきし」』(岩波科学ライブラリー・1620円)。著者は国立科学博物館の真鍋真博士。バージニア・リー・バートンの絵本『せいめいのれきし』改訂版(岩波書店・1836円)の監修者だ。
 原著は1962年。2015年の改訂で、石井桃子訳の修正はできるだけ抑えた。絵本に盛り込めなかった最新の知見を本書でたっぷり解説している。
 改訂版で、草食恐竜のブロントサウルスはアパトサウルスに変わった。新発見や論文で、恐竜の分類が変わったり、学名が消えたりするのだ(その後、やはりブロントサウルスと呼ぶべきでは、という新たな論文が出たそうだ)。恐竜はまだわからないことだらけ。
 ウマ類は時代ごとに足の指がひづめに変化してゆく。バートンが触れなかったその理由についても、本書では紹介している。名作は、読み方次第で決して古びない。(中村真理子)

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