被災地に投げかける小説発掘 「仙台短編文学賞」

2017年09月06日

 東日本大震災後の東北を新しい言葉で表現するための枠組みを作ろうと、仙台市の出版社や新聞社が「仙台短編文学賞」を新設した。東北と関わりのある小説を全国から募り、被災地に投げかける文学を発掘する。大賞受賞作は文芸誌「小説すばる」(集英社)などに掲載する。
 募集するのは、ジャンルを問わない未発表の自作小説。1人の選考委員が選ぶ形式で、初回は作家の佐伯一麦さんが務める。佐伯さんは「被災した小学生も、自分の言葉を持つ年齢になっている。東北以外にも抑圧された土地は全国にある。そういう言葉を受け入れる場でありたい」と話す。
 実行委員の土方正志代表は「作品が被災地の内と外の溝を埋めてくれるかもしれない」と期待を寄せる。
 作品は400字詰め原稿用紙25~35枚程度。大賞のほか、東北学院大学賞なども選ぶ。募集期間は12月15日まで。問い合わせは実行委事務局(022・266・0912)。(高津祐典)

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