(オススメ 編集部から)マンボウの研究で博士号

2017年10月01日

 丸く愛らしい体つきで、悠然と泳ぐ姿が、水族館でも人気のマンボウ。この魚の生態などを解き明かした本が出ました。『マンボウのひみつ』(岩波ジュニア新書・1080円)です。
 体の成り立ちを徹底解剖したかと思えば、紀元前からの人との関わりを説き、食べ物としての魅力を伝え、近年ネット上に広がる噂(うわさ)の真相にも迫ります。
 著者は、マンボウの研究で博士号を取得した澤井悦郎さん(32)です。「文理両道、楽しそうなことが好き」という澤井さん。イラストや写真をふんだんに使い、節目ごとに要点を川柳にまとめるなど、中高生の読者を意識したユーモアたっぷりの工夫も見どころです。専門性と親しみやすさの両立に心を砕いた様子が伝わりました。マンボウ愛あふれるこの本を通して、知られざる研究者の世界にも触れた思いがしました。
 9月から読書編集長となりました。読者の皆さんの世界が広がるような、多彩な本をご紹介していきます。
 (西正之)

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