「クラウド」「赤塚不二夫」…広辞苑に「のりのり」 10年ぶり改訂、1万項目追加

2017年10月25日

来年1月に発売予定の広辞苑第7版=岩波書店提供

 岩波書店は24日、広辞苑を10年ぶりに改訂した第7版を来年1月12日に発売すると発表した。1万項目を追加し、計25万項目を収録する。「がっつり」「のりのり」など若い世代が使う口語を加える一方、「給水ポンプ」「スーパー特急」など時代の変化で説明が不要になった言葉は削除した。
 広辞苑は1955年、20万項目収録の初版を刊行。91年の第4版以降、改訂のたび項目を増やしてきたが、「日本語として定着した言葉」を厳選してきた。
 広く口語で使われている「がっつり」などを収録したほか、「クラウド」「フリック」といったIT・ネット用語、「火砕サージ」などの自然災害・地球科学関連語、「赤塚不二夫」などアニメ・漫画といった分野を重点的に扱った。
 時代と共に広がった語義も収録。「盛る」の説明に「おおげさにする」、「やばい」の説明に「のめり込みそうである」を加えた。
 一方、「きしょい」「ググる」「ほぼほぼ」「つんでれ」「TPP」などは、まだ定着していない、として見送った。
 発行部数は第3版の260万部を頂点に右肩下がりで、第7版は机上版も含めて20万部を刊行予定。
 岩波書店辞典編集部の平木靖成・副部長は「何でも無料で検索できる時代だが、簡潔な言葉で正確に説明して欲しいという需要は減っていない」と話す。(赤田康和)

 ■広辞苑の変更例
<新たに収録>「安全神話」「クールビズ」「デトックス」「コスプレ」「ブラック企業」「絶対数」「惚(ほ)れ直す」「天才肌」「ごち」「ドクターヘリ」「分刻み」「ナルシスト」「エントリーシート」「浜通り」「キャリーバッグ」「ブルーレイ」
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<語義を追加>
「保険」→うまく行かない時のために準備しておく別の手段
「気になる」→興味をそそられる
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<削除>「書留小包」「案の如く(推量通りという意味の古語)」
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<収録を見送り>「アラサー」「ディスる」「がん見」「豊洲市場」「告る」「ゆるキャラ」

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